「CloudLock」は、Google Appsを利用する企業がオンプレミス環境と同様に、Google Drive、Google Sitesに保存されているデータを保護、監視、統制し、個人情報や企業内の機密情報などの情報漏洩のリスクを低減できるツールで、Collaboration Security、Selective Encryption、CloudLock for Google+、Apps Firewallの4製品から構成されている。
米国では、サービス提供開始以来、Google Appsの大規模ユーザーなどをはじめ、約500万以上のユーザーが利用するクラウド型セキュリティ監視ツールだという。
「CloudLock」を利用することで、Google Drive、Google Sitesに保存されたデータの暗号化、社内外で共有されているデータの監視などが可能になる。また、あらかじめ設定したデータの共有設定に対する違反があった場合には、違反者への自動的なメール通知や、即座にデータの共有を解除すること、また、ユーザーが導入しようとするアプリケーションの監視や管理を簡単に行うことがオンプレミス環境と同じように可能になるという。
「CloudLock for Google Apps」の概要は次のとおり。
1. Collaboration Security(コラボレーション セキュリティ):Google Drive、Google Sitesにあるデータの共有状況を可視化することが可能。公開のステイタス、社内、社外で共有されているファイル別、ユーザー別にデータを一元管理でき、共有設定違反やポリシーに違反しているファイルが確認された場合は、各ファイルのオーナーおよびシステム管理者に自動的にメールで通知をすることが可能。
2. Selective Encryption(セレクティブ エンクリプション):Google Drive上のファイルに対して暗号化とともにパスワードを設定することが可能。暗号化したファイルとその他のファイルを別々に管理することも可能で、共有するファイルのみ暗号化することもできる。
3. CloudLock for Google+(クラウドロック フォー グーグルプラス):Google+における違反コメントなどを監視し、情報漏洩のリスク低減をサポート。ポリシーに違反しているコメントを確認し、各コメントのオーナーおよびシステム管理者にメールにて通知が可能。
4. Apps Firewall(アップス ファイアーウォール):Google Appsの拡張アプリケーション利用状況の可視化が可能。信頼できるアプリケーションかどうかを確認、管理。ポリシーに違反しているアプリケーションの利用を抑制し、管理者から違反アプリケーションのユーザーに対しメールでアラートを通知することが可能。