日本HPは、中堅・中小規模企業で特に需要が大きい、ファイル共有、データ保護、およびフラッシュ・ストレージ製品のポートフォリオを拡充したという。
ファイル共有では、「HP ProLiant Gen9」サーバーを採用した「HP StoreEasy Storage」に「HP StoreEasy 1450 Storage」「HP StoreEasy 1650 Storage」「HP StoreEasy 1850 Storage」の3製品を提供。
新製品は、25倍高速のRAIDリビルドに対応。さらに「StoreEasy Dashboard」の機能を強化し、システム容量が不足すると、自動でアラートを発信する。
バックアップアプライアンス製品では、中堅・中小規模企業のニーズに対応するため「HP StoreOnce Backupファミリー」のラインアップを強化し、エントリーレベルの新製品「HP StoreOnce 2900 Backup」を提供する。12時間単一ウィンドウ内で最大70TBのデータを保護し、また同ウィンドウ内で最大41TBのリストアが可能だという。
「HP StoreOnce 2900 Backup」は、2Uラックスペースの省スペース型で、31.5TBまで容量を拡大することが可能。「HP StoreOnce Recovery Manager Central」と完全な互換性を備え、「HP 3PAR StoreServ Storage」アレイと連携して、ハイパーバイザー管理によるシンプルなデータ保護が可能。
「HP StoreOnce Integrity Plus」セキュリティ機能やアプリケーション統合型バックアップ向けの「HP StoreOnce Catalyst」など、「HP StoreOnceファミリー」が提供するデータサービスをサポートするという。
小規模環境向けには、追加ハードウェアを購入することなく、仮想マシン内で実行できるソフトウェア定義型のバックアップアプライアンス「HP StoreOnce Virtual Storage Appliance(VSA)」を提供する。
「HP StoreOnce VSA」は、重複排除型ディスクバックアップ機能に加え、VMware vSphere、Microsoft Hyper-V、Linux KVMを実行する仮想サーバー上でアプリケーションベースの仮想マシンに対応する。
「HP StoreOnce VSA」は、新たに50TBの大容量オプションとフル機能の1TB無償版の提供を開始します。1TB無償版の「StoreOnce VSA」は、5月1日からダウンロードが可能になる。
フラッシュ・ストレージ製品では、2月からハイブリッドフラッシュアレイ「HP StoreVirtual 4335 Hybrid Storage」を提供している。この製品は、最新のSSDとAdaptive Optimization階層化機能を駆使することにより、スピニングディスク構成に比べて設置面積を削減し、12倍の性能を実現しているという。
また、「HP StoreVirtual Virtual Storage Appliance(VSA)」「HP ConvergedSystem 200-HC StoreVirtual」ハイパーコンバージド・アプライアンス、「HP Helion OpenStack」に組み込まれたStoreVirtual VSAストレージなど、StoreVirtualベースのソリューションとも互換性があり、これまでの管理経験をそのまま利用できる。
さらに、ディザスタリカバリ用のレプリケーションや、ストレージプール間のオンラインのデータ移行など、共通のデータサービスでは、100%の相互運用性と柔軟性が保証されており、必要に応じて導入環境を効果的に組み合わせることが可能だとしている。