「Trend Micro Cloud App Security」は、Office 365が提供するExchange Online(メール)、SharePoint Online(ポータル)、およびOne Drive for Business(クラウドストレージ)を標的型サイバー攻撃などの脅威から保護し、企業がグループウェアを安全に利用できる環境を提供するという。
「Cloud App Security」は、クラウド型のサンドボックスを搭載し、メールや共有ドライブ上での脅威に対し情報保護や情報漏えい対策を行うOffice 365向けセキュリティ対策サービス。
メールに添付されたファイルや、ポータル/クラウドストレージにアップロードされるファイルの中で不正な疑いのあるファイルをクラウド型サンドボックスで解析し、標的型サイバー攻撃などに利用される未知の脅威を駆除するという。
また、既知の不正プログラムや不正なURLが含まれたメール/ファイルは、クラウド型サンドボックスで解析する前に駆除し、Office 365経由で不正なメールやファイルが共有されることを防ぐ。
さらに、マイナンバー制度に対応した情報漏えい対策機能を用いることで、氏名、住所、マイナンバーといった個人情報を含んだファイルのメール送信や、ポータル/クラウドストレージへのアップロードなどを監視・ブロックする。
このサービスは、Office 365とAPI連携しており、導入にあたってはMXレコードやDNS・ゾーンなどの配送ルートの変更などをする必要がない。また、Office 365にデリゲートアカウントを作成することにより、Office 365のグローバル管理者アカウント情報やパスワードをトレンドマイクロが収得することもないという。
トレンドマイクでは、不正なURLが記載されたメールや不正なサーバから送信されるスパムメールをブロックする「Trend Micro Hosted Email Security」の最新版を6月上旬から提供することも発表した。
最新版は、企業/組織が自社内に設置するExchange Serverに加え、Office365上のExchange Onlineに新たに対応する。加えてクラウド型サンドボックスを搭載し、標的型メール攻撃などに利用される未知の脅威にも対応している。