「ThinBoot PLUS」は、レノボから提供されるPCをベースに、エス・アンド・アイが組み込み専用のOS「Windows Embedded」をインストールした端末を利用する。
業務で利用するアプリケーションは、双日システムズが提供するミドルウェア「Spoon」で仮想化・パッケージ化し、サーバーから端末にネットワークを通じてストリーミング配信しながら通常のPCと同様の操作感で使用できるという。
作成した書類などのデータは端末に保管することができず、あらかじめ指定されたファイルサーバーにのみ保管可能となる。
端末本体には、アプリケーションもファイルも保管されないほか、USBメモリやスマートデバイスの接続制限なども行えるため、高度にセキュアな環境でPCを利用することが可能になるとしている。
「ThinBoot PLUS」は、シンクライアントのようなセキュアな仕組みを持ちながら大規模な予算を必要とせず、PCを導入する費用の約1.2~1.3倍程度でシンクライアント相当のセキュリティレベルを実現できるという。
「ThinBoot PLUS」では、すべてのユーザーデータをファイルサーバーで一括管理することになるため、バックアップの一元化が行えるほか、端末の操作ログの収集・保存・分析を行える「MylogStar」が標準で付属している。
仮想アプリケーションの配信サーバーにクラウドを活用するなどの構成も可能で、管理者の負担を軽減することができる。さらに、専用の端末管理ツールで、ソフトウェアのアップデートや使用状況の確認など、端末の一元管理が可能になり、PCの運用管理が一段と効率化されるという。