クラウドビジネスが急成長
日本オラクル 取締役 代表執行役社長 兼 CEO 杉原 博茂氏は、グローバルでOracle Cloudの新規受注金額は対前年比で200%、日本はさらに440%の成長だと、同社のクラウドビジネスが急成長しているとアピールする。
日本オラクル 取締役 代表執行役社長 兼 CEO 杉原 博茂氏
今回発表されたサービスは次のとおり。
- 「Oracle Database Cloud – Exadata Service」
- 「Oracle Big Data Cloud Service」
- 「Oracle Integration Cloud Service」
- 「Oracle Mobile Cloud Service」
- 「Oracle Process Cloud Service」
- 「Oracle Archive Storage Cloud Service」
Oracle Database Cloud – Exadata Service
「Oracle Exadata」の強力な性能がクラウドで利用できる。このサービスにより、ミッション・クリティカル環境で稼働している「Oracle Exadata」のようなオンプレミスの本番データベースと同じ機能、パフォーマンス、可用性を持つ「Oracle Database」をクラウド上で実行できる。なお、クラウド上に導入される「Oracle Database」は、オンプレミスで導入されている「Oracle Database」と互換性を持つため、クラウドへのスムーズな移行のみならず、ハイブリッド・クラウド環境の構築も可能だ。
Oracle Big Data Cloud Service、Big Data SQL Cloud Service
企業がビッグデータを取得・管理できるように、HadoopおよびNoSQLデータベース上のさまざまなワークロードを実行するための高パフォーマンスでセキュアなプラットフォームを提供するのが「Oracle Big Data Cloud Service」だ。「Big Data SQL Cloud Service」と組み合わせることで、業界をリードするオラクルのSQL実装をHadoopやNoSQLにまで拡張し、クラウド上で総合的なビッグデータ管理システムを実現する。
Oracle Integration Cloud Service
クラウド環境およびオンプレミス環境のオラクルや他社製アプリケーション間の連携をシンプルに実行する「Oracle Integration Cloud Service」は、事前構築済みの連携機能やベストプラクティスの推奨を通じてアプリケーション同士の連携を実現する。使いやすさを求めるビジネス・ユーザーの要件と定評の高い「Oracle SOA Suite」のミッション・クリティカル基盤を組み合わせた、シンプルで直観的なアプリケーション統合を提供。
「Oracle Mobile Cloud Service」
企業におけるモバイル環境をシンプルにすることを目的に、バックエンド・システムの複雑さを解消する。次世代のMobile Backend as a Service (MBaaS)である「Oracle Mobile Cloud Service」。モバイル・アプリの迅速な開発と展開を行えるだけでなく、エンタープライズ・グレードの強固なクラウド・インフラストラクチャを提供。開発者はモバイル・アプリの連携、モバイルAPIやセキュリティなどを気にせずに、あらゆるデバイス上で実行できるモバイル・アプリを迅速に開発・提供できる。さらに、ビジネス・ユーザーはモバイル・アナリティクス機能により、モバイル・アプリの利用状況を把握し、個々の利用に最適化が可能だ。
Oracle Process Cloud Service
IT部門の手を借りずにプロセス管理アプリケーションの自動化を実現するための機能をビジネス・ユーザーに提供する「Oracle Process Cloud Service」。コードを記述することなくクラウド上でプロセス自動化プラットフォームを提供し、ビジネス・プロセスのライフサイクル管理、正常なプロセスとSLAに関する知見を取得可能にする。モバイル・ワークフローを提供し、手動プロセスを自動化し、SaaSアプリケーションをカスタマイズすることができる。
Oracle Archive Storage Cloud Service
Oracle Archive Storage Cloud Service」は、長期保存が必要なアプリケーションとワークロードのためのストレージを提供。「企業財務記録、医療・医薬品アーカイブ、文化財コンテンツ、保険記録、マスター・デジタル・フィルムなど、アクセス頻度が少ない大規模データに適している。このサービスは、企業利用を想定したSLAを保証しており、オラクルおよび他社製バックアップ/アーカイブ/管理ソフトウェアと統合された業界標準のAPIを使用して、アーカイブされた文書やデータにアクセス可能だ。
包括的なクラウドサービスを
副社長執行役員 クラウド・テクノロジー事業統括 三澤 智光氏は、「既存のIaaSはSoRを軽視している傾向があるのでは」と語る。Oracleは包括的なクラウドサービスでSoRもSoEもサポートする。
クラウド・テクノロジー事業統括 PaaS事業推進室長 竹爪 慎治氏によれば、「クラウドは契約してからそれをいかに使って顧客に成功してもらうかが重要」だという。部門横断型組織のPaaS事業推進室にはカスタマーサクセスをサポートするチームも用意した。
パートナーの施策も強化する。今回8つの施策を実施するが、これは第一段にすぎず、今後、さらに進めていくとのことだ。