「グローバル製造業向けトータルソリューション」は、最近の製造業を取り巻く環境の変化を踏まえ、日立ソリューションズのノウハウである顧客企業の課題や事例と、ソリューションを整理したものだという。
日立ソリューションズは、現在、社内に組織横断のチームを設置し、定期的に市場動向や企業の課題、最新事例の情報を共有しており、今後、さらに欧米、中国、東南アジアの海外拠点および日立グループ各社、国内外の実績あるパートナー企業と連携しながらこのソリューションを推進していくとしている。
「グローバル製造業向けトータルソリューション」の主な構成要素とソリューションは次のとおり。
1. 経営マネジメント
生産拠点データや、販売拠点データの収集・分析により、製品別の利益構造を可視化し、さらに市場データを加えた経営計画のシミュレーションによって、需要変動等の環境変化に対応した、タイムリーな意思決定を支援。
- 製品利益計画パッケージ:CostProducer/PN
2. グローバルPLM(Product Lifecycle Management)
マスカスタマイゼーションに対応するため、機能設計、原価企画のPDCAを強化し、設計の精度を高めることで、計画的な利益の確保を可能に。さらに、サプライヤ、海外拠点などとのセキュアな企業間コミュニケーション基盤により、仕様書や図面などの設計情報を効率的に共有し、時系列の情報のやりとりを見える化することで、管理コストの低減と迅速な意思決定を支援。
- 次世代原価管理ソリューション:ECObjects/CostAcc
- 原価企画パッケージ:Cost Producer
- 統合ERPパッケージ:Microsoft Dynamics AX
- 設計コラボレーション製品データ管理システム:PTC Windchill
- ビジネスコンテンツ活用支援:活文シリーズ
- サプライチェーン計画支援ソリューション:SynapseSuite
- 図面管理、BOM、見積等ソリューション:Hi-PerBT Advanced シリーズ
3. グローバルSCM(Supply Chain Management)
グローバルに展開するサプライチェーンに対して、それぞれの規模に応じて2層ERPなどを適用することで、生産、販売業務を標準化するとともに、本社での見える化を実現することで、生産、販売体制の機動的な変更を可能に。
- 統合ERPパッケージ:Microsoft Dynamics AX
- サプライチェーン計画支援ソリューション:SynapseSuite
- 図面管理、BOM、見積等ソリューション:Hi-PerBT Advanced シリーズ
- 生産・販売・原価統合パッケージ:MCFrame
4. グローバルSLM(Service Lifecycle Management)
フィールドサービス、製品や部品の在庫管理など、情報の見える化による最適かつ正確なリソース管理や、アフターサービスのグローバルでの品質向上、品質の均一化、効率向上により、アフターマーケットでの高収益化を支援。
- 顧客管理システム:Microsoft Dynamics CRM
- フィールドサービス効率化:Field Service Automation
- サプライチェーン計画支援ソリューション:SynapseSuite
- ビジネスコンテンツ活用支援:活文シリーズ
- M2M組込み基盤スイート
5. 製造現場見える化
グローバル生産拠点において、生産現場で発生する製造装置ログや製造実績等のデータを、モノや作業の流れにあわせて、瞬時に因果関係を持たせ、収集・蓄積・可視化することで、工場生産業務最適化やグローバルサプライチェーン最適化を支援。
- M2M組込み基盤スイート
- 製造現場見える化 データ収集・分析ソリューション(FOA/ Flow Oriented Approach)
- 制御システムセキュリティソリューション