2014年~2019年の年間平均成長率は5.5%、2019年市場規模は5,158億円と予測
国内アプリケーションデプロイメント/構造化データ管理ソフトウェア市場は、継続的に拡大し、2019年の同市場規模は5,158億円、2014年~2019年の年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)は5.5%になるとIDCでは予測している。
IDCの調査では、2014年の国内アプリケーションデプロイメント/構造化データ管理ソフトウェア市場規模は、3,951億円だった。
同市場は、3つの中分類市場で構成されており、2014年の売上額は、構造化データ管理ソフトウェア市場が2,316億円(前年比成長率4.7%)、アプリケーションプラットフォーム市場が1,032億円(同10.1%)、インテグレーション/オーケストレーションミドルウェア市場が603億円(同2.8%)だった。
データアナリティクス需要の増大やモバイルデバイスをターゲットにしたアプリケーション開発需要の増大などから市場は好調に推移した。
ITベンダー/インテグレーターのビジネスデジタル化への積極的関与が求められる
IDCでは、2019年の国内アプリケーションデプロイメント/構造化データ管理ソフトウェア市場規模を5,158億円と予測している。
同市場はビッグデータ活用に対する企業のデータ活用基盤の需要増大と、クラウドコンピューティングの活用によるアプリケーション開発/運用の効率化という2つの大きな要因により拡大しており、中期的には企業による情報技術を用いたビジネスモデルの転換、いわゆるビジネスのデジタル化に伴う投資も成長のドライバーとなり、CAGR5.5%の高い成長を続けていくことを予測している。
IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ マーケットアナリストの草地慎太郎氏は、「ビジネスのデジタル化に伴う投資が中期的に本市場の成長ドライバーになると考えられるが、米国と比較して国内企業はITサービス開発/運用リ ソースの外部化が進んでおり、この動きに対応するリソースを確保できない可能性がある。このような状況の中で、国内のITベンダー/インテグレーターは市場の成長を促すために単純な製品提供者、労働力としての技術者供給にとどまるのではなく、出資や合弁企業などの手段を通じて当事者意識を持ってかかわっていくことが求められる」と分析している。
今回の発表について詳細は、IDCが発行したレポート「国内アプリケーションデプロイメント/構造化データ管理ソフトウェア市場 2014年の分析と2015年~2019年の予測」にまとめられている。