国内PaaS/IaaS市場の2014年度の売上金額は約1,350億円、前年度比21.3%増の伸びとなった。企業のクラウド環境の導入意欲はいまだ衰えを知らず、クラウド環境を選択肢に加えることが半ば必然となっており、「クラウドファースト」が浸透している。
さらに、そのような状況に呼応してベンダー側の「クラウドネイティブ」へのシフトが進んでいることにより、特に専有型において基幹システムあるいはその一部をクラウド環境に実装する企業が増えつつある。
また、PaaS層のサービス拡充や強化を進めるベンダーも増加しており、PaaS層の需要が拡大傾向にあることなどから、2014年度は市場を構成するほぼ全てのベンダーが2桁以上の伸びとなった。2015年度も市場は引き続き安定した伸びが見込まれるほか、今後数年は好調な推移が予想されることから、市場のCAGR(2014~2019年度)は19.2%を予測している。

PaaS/IaaS市場売上金額推移および予測(「ITR Market View:クラウド・コンピューティング市場2016」より)
今回の発表について詳細は、ITRが発行した市場調査レポート「ITR Market View:クラウド・コンピューティング市場2016」に掲載している。このレポートには、PaaS/IaaS市場、DaaS市場、迅速開発環境サービス市場、エンタープライズSaaS市場(17分野)の国内全34ベンダーへの調査に基づいた2013~2014年度売上げ実績および2019年度までの売上げ予測が掲載されている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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