この製品には、日本国内でも猛威を振るっているランサムウェアに特化した「アンチクリプター」機能が新たに搭載され、ランサムウェアによる暗号化攻撃を防ぐことが可能になる。ランサムウェアは、現在、法人組織においても深刻な被害が拡大しており、昨年は2014年比で2倍となる、5万台以上のコンピューターでランサムウェアが検知され、2016年も拡大を続けているという。
「Kaspersky Security 10 for Windows Server」は、アンチクリプター以外にも次の特徴を備えており、マルウェアの感染被害から組織を守り、業務停止のリスク軽減や重要な業務データの漏洩を防止するという。
- ヒューリスティックアナライザやクラウドプロテクションなどの多層防御の仕組みにより、既知の脅威だけでなく未知の脅威も検知。
- Server Coreモード、クラスター構成、ターミナルサーバーなど、法人におけるサーバーのさまざまな利用構成に対応。
- インストールやアップデートの際に再起動が不要。またサーバーを停止する必要がなく、メンテナンスが容易。
「Kaspersky Security 10 for Windows Server」の主な新機能は次のとおり。
1. アンチクリプター:共有フォルダ内のファイルに対して、悪意のある暗号化の試行があった場合に、その攻撃を仕掛けているコンピューターからのアクセスをブロック。それ以外のコンピューターからはアクセスが可能。
2. アプリケーション起動コントロール:不要なアプリケーションの起動をブロックすることでマルウェアへの感染リスクを低減。起動ルールの設定により、実行ファイル、スクリプト、MSIパッケージの起動や、DLLモジュールのロードを許可/ブロックする。
3. クラウドプロテクション(Kaspersky Security Network)の利用:世界中のコンピューターからKaspersky Security Network(KSN)にリアルタイムで収集されるマルウェアなどの脅威情報をもとに、最新の脅威に迅速に対応。
「Kaspersky Security 10 for Windows Server」は、次のライセンスで利用できる。
- サーバーセキュリティ:Kaspersky Security for File Server
- エンドポイントセキュリティ統合プラットフォーム:Kaspersky Endpoint Security for Business - Advanced/Kaspersky Endpoint Security for Business - Select(アプリケーション起動コントロール機能は含まれない)