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アドビの電子サインサービス「Adobe Sign」がAdobe Marketing Cloudと連携

  2016/04/26 19:00

 米アドビは、4月26日、カスタマージャーニー全体にわたる紙ベースの登録や申請などの文書処理プロセスのコストとフラストレーションを低減するため、電子サインサービス「Adobe Sign」(旧称:Adobe Document Cloud eSignサービス)とデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」を連携したことを発表した。

 モバイルアプリの機能を強化したAdobe SignとAdobe Marketing Cloudの1つであるAdobe Experience Manager(AEM)Formsがシームレスに連携することで、クレジットカードの申し込み、政府給付金申請、医療機関で用いられるフォーム類の電子化をはじめとする企業や政府機関の完全なデジタル移行をサポートするという。また、今年展開するグローバル施策の一環として新たに欧州地域にデータセンターを開設し、EUの法規定に対応する。

 また、Adobe Document Cloudと連携するストレージにBoxとMicrosoft OneDriveを追加した。この連携により、顧客はより簡単にPDFにアクセスし、どこにいてもPDFを使って作業することができる。

 さらに、Document Cloudを通じてイノベーションと価値を提供し続けていくという取り組みの一環としてAdobe Acrobat DCのサブスクリプションユーザー向けに新機能を追加した。

 ■Adobe Signの新機能

 Adobe Signは、素早く簡単かつ安全な方法で、信頼できる電子サインを人事、営業、IT、法務、調達などを企業や政府機関に提供する。新機能は次のとおり。

 ・デジタル体験の変革

 Adobe SignとAEM Formsの連携によって、カスタマージャーニー全体で、複雑なフォームベースの処理をシンプルで使いやすい、モバイルに最適化されたデジタル体験に変換する。顧客は必要なフォームを入手し、どのデバイスからでも簡単に入力し、電子的にサインして、提出後も状況を確認することができる。

 Adobe SignとAdobe Marketing Cloudを連携することで、企業や政府機関は反応性と順応性に優れた体験を提供し、Adobe Targetを使ってユーザー体験を継続的に改善するパーソナライゼーションや、Adobe Analyticsを使ったパフォーマンス分析および最適化が可能となる。政府機関、金融サービス、医療をはじめとする幅広い業界で活用可能。

 ・グローバルでのAdobe Signの普及促進

 ヨーロッパでの幅広い採用とグローバル展開の一環としてEUにデータセンターを開設。安全を重視したアプローチによって、Adobe Signは最も厳しい法規定を満たしているという。欧州の企業や政府機関は、7月に施行される新たなEU署名規制であるeIDASに準拠したデジタルへの移行が可能になる。

 ・モバイル環境で電子サイン体験の改善

 iOS版とAndroid版が提供されるAdobe Signアプリ(旧称:Adobe eSign Manager DC)によって、タブレットとスマートフォンからのドキュメント送信、トラック、管理がさらに容易になる。刷新されたダッシュボードと署名送信ワークフローの改善によって、デバイスにかかわらずユーザーの生産性を向上する。

 ■Document Cloudパートナーエコシステムの拡大

 Document Cloudは、すでにApttus、Dropbox、Salesforce、Workdayなどと連携しているが、今回、クラウドストレージプロバイダであるBoxとMicrosoftとの連携と、主要なビジネスソリューションやワークフローを含む「Adobe Sign」の連携を発表した。

 ・Box:Acrobat DC、Acrobat Reader、Adobe SignとBoxを統合した新たなサービスにより、企業のドキュメントワークフローと電子サインを用いた処理が簡素化される。Boxとアドビ製品のどちらから作業を開始しても、数回のクリックでPDFをダウンロードすることなく表示、編集が可能。文書の最新バージョンは、自動的にBoxに保存され、さらにユーザーは、BoxにあるファイルをAdobe Signから直接開き、重要な契約書などの書類に電子サインできる。

 ・Microsoft OneDrive:Acrobat DC、Acrobat ReaderとMicrosoft OneDriveが連携し、OneDriveに保存されているPDFにアドビのアプリから直接アクセスして作業できる。デスクトップのAcrobat内で数回クリックするだけで、OneDrive PersonalまたはOneDrive for Businessアカウントに保存されているPDFを表示し作業できる。また、iOSユーザーはAcrobat Readerモバイルアプリからユニバーサルドキュメントピッカーを介してOneDriveに保存されたPDFにアクセスできるため、どこにいても作業を継続できる。

 ・Salesforce:Adobe Signの最新リリースで、ユーザー体験を大幅に改善。5月にベータ版の提供開始が予定されているリリースには、すべてのデバイスにおけるSalesforce Lightningのユーザー体験の向上や、Salesforce Lightning Componentsのドラッグアンドドロップインターフェイスによるアプリのカスタマイズへの対応が含まれている。また、署名グループやハイブリッド署名オーダーなどの魅力的な新機能も提供。

 ・Adobe Signエコシステムの拡大:契約ライフサイクル管理、ERP、CPQなどの一般的な企業ソリューションとの新たな連携の拡張によってAdobe Signエコシステムを拡大。対象となる企業には、Advanced Software Concepts(ASC)、Buildium、Cloud Lending Solutions、Contract Logix、Oracle、SciQuest、ThinkSmartなどが挙げられる。

 ■Acrobat DCのサブスクリプションユーザー向けの機能向上

 Document Cloudの核となるAcrobat DCのサブスクリプションユーザーは、新しい機能と機能拡張を提供開始と同時に利用できる。新たな機能は次のとおり。

 ・ツールのアップデート:コメントおよび注釈ツールを一新し、直感的なタッチ操作インターフェイスを採用したことで、より簡単かつ迅速にドキュメントのフィードバックを得ることが可能に。また、スキャンした文書に光学文字認識(OCR)をかけなくともハイライト表示ツールで行内にマーキングできる。さらに、スキャンなどの紙からデジタルへのワークフローが最適化された。

 ・アクセシビリティの向上:アドビは、Acrobat DCを使ってPDFを扱う視覚障害者のユーザー体験を向上するため、メニューとダイアログをアップデートした。ホームビューおよび「名前を付けて保存」機能がスクリーンリーダーによって読み上げられ、アクセシビリティが向上。

 ・導入の合理化:エンタープライズ顧客は、Adobe Creative Cloudパッケージャーを使って、Acrobat DCとCreative Cloudアプリの導入と更新を一度に行うことができる。

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著者プロフィール

  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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