NTTデータとNECは27日、医療機関や薬局向けのオンラインレセプト請求の構築サービスにおいて協業することを発表した。この協業により、NECは、NTTデータの「レセプトオンライン接続サービス」のネットワーク基盤を利用した「NECレセプトオンライン接続ワンストップサービス」を商品化し、同日より販売を開始した。
NTTデータの「レセプトオンライン接続サービス」は、医療機関や薬局と審査支払機関をVPN経由で接続し、レセプトオンライン請求専用のセキュアなネットワーク基盤を提供するもの。NECは、同サービスが提供するネットワーク基盤に、レセプト請求システム構築に必要となる機器・サービス(専用端末、ルータ、インターネット回線、訪問サポートサービス)をパッケージし、「NECレセプトオンライン接続ワンストップサービス」として提供する。
新サービスの利用により、医療機関側ではレセプトオンライン請求環境の構築にかかる負担を軽減し、安全な運用を行なうことができるようになる。また、新サービスでは、ルータ(OD-VPNアダプタ)を採用しているため、顧客は1台のルータを使って複数のサービスに接続することができ、特定健診・地域医療連携・遠隔医療など将来を見据えたサービスが利用可能になるとしている。
NTTデータでは、2007年度から2009年度までの中期経営計画において、ヘルスケア事業領域を「成長エンジン」と位置づけ、将来的な市場成長が見込まれる当該領域のビジネス強化を図っている。今回の協業を通して両社は、同サービス市場において30%のシェア獲得を目指す。