株式会社ビジコムと日本IBMは27日、レジ業務と各種情報(売上、商品、在庫、顧客情報)の管理を1台で行えるレジ型POSシステム「BCPOS / IBM SurePOS Express セット」を発表した。同製品のターゲットは、衣料品店、ペットショップ、書店などの専門店小売業。11月1日より販売を開始する。
同製品は、ビジコムのパソコンPOS用POSアプリケーション「BCPOS」をレジ型POSシステム「IBM SurePOS Express」向けにカスタマイズすることで実現されたもの。店頭POSシステムとオフィスの集計用システムを相互接続する形態と異なり、レジ業務と情報管理を1台で行うことができる。従来型よりも手軽でコストを削減することができるのがメリットだ。
ディスプレイやプリンター、バーコード・スキャナーなど必要機器をコンパクトにまとめた外形となっており、物販店からレンタル店やリサイクル店まで、あらゆる業態の小売業に対応するレジ機能や管理機能を提供する。省スペースで周辺機器の接続も必要ないため、手間のかかるセットアップが不要な点も特徴となっている。
現在のシステムからの置き換えについても、表計算ソフトなどに使われるCSVファイルに保存された商品・在庫や売上データ、顧客データを一括で取り込むことができるなどの工夫が盛り込まれている。
また、上述の基本システムに、ビジコムのASP型店舗本部管理システム「Tenpo Visor」を利用することで、各店舗の情報をデータセンターで一元管理したり、「BCPOS」の自動的なバージョン・アップも可能になるため、店舗数の増加にも簡単に対応できるという。