「ACMS Apex」は、オンプレミス/クラウドなどの異なるシステム環境、および国内外に分散する多様なシステムやアプリケーションを連携して一元的に可視化、統合管理ができる製品。アプリケーション/DBアダプタ、データ変換、データ/プロセス暗号化など、セキュアで可用性の高いデータ連携に必要な豊富な機能を単一プラットフォームで提供するという。既存製品ACMSシリーズの「最上位」モデルとなる。
DALは今後、「ACMS Apex」を主力製品として、すべての業界に対し、EDI(電子データ交換)市場のみならずデータ連携市場全般を対象としてビジネスを推進し、現ビジネス・パートナーおよびサービス事業者との連携を強化し、初年度1億円の売り上げを目指すとしている。
同社が発表した「ACMS Apex」の主な特徴や機能は以下のとおり。
1.既存の資産はそのままに高度なデータ連携と業務の可視化を実現
既存アプリケーションの資産はそのままに、連携が必要な業務システムに「ACMS Apex」を分散配置することで、アプリケーション間のデータ連携を実現。また様々なアプリケーションによる一連の業務処理をジョブフローとして定義・可視化することができ、業務システムを跨る処理でもファイル転送を意識することなく業務処理の組み立てが可能となる。
2.情報セキュリティ標準に準拠した安全性
クレジットカード会社を中心に金融業界での採用が進むセキュリティ標準であるPCI DSSに準拠し、保管データやプロセス間通信はすべて暗号化。保管データは閲覧権限がある運用者のみが参照可能なため、情報漏えいを防止する。
3.事業継続のための可用性
データ連携対象の各業務システムを統合管理する管理サーバの障害時に、代替サーバへ自動的に切替えを行うソフトウェアクラスタ機能や2つの拠点間でデータ同期を行うDR(Disaster Recovery)機能により、災害時の事業の継続性を支援する
4.無停止での柔軟なシステム拡張
オンライン中のマイグレーション機能によりサービス全体を停止することなくモジュールの導入・入替が可能なため、システムの拡張や機能追加が容易で24時間365日無停止でのサービス提供が可能。
5.互換性
既存製品であるACMSシリーズ(ACMS E2XとACMS B2B)との互換性を保持し、環境定義やデータ変換定義もそのまま移行・利用することができる。
6.テナント管理機能によるリソース共有と独立した運用性、連動性
単一の「ACMS Apex」上に複数の企業やサービス用のデータ連携基盤を構築でき、各基盤が持つリソースの共有させることができる。また複数の「ACMS Apex」で構築されたデータ連携基盤を連動させることができる。これらにより独立性と統合運用を確保することで、投資・運用コストを削減することができる。