「CLUSTERPRO」は、日本を含むアジア・パシフィックにおいて6年連続シェア1位になったNECのフェイルオーバー機能を持つHAクラスタソフトウェア。WindowsおよびLinuxで動作し、OSSをはじめとしたさまざまなアプリケーションのHAクラスタ化による可用性の向上を実現するという。
今回、提供開始する構築支援サービスでは、ミラクル・リナックスが培ったCLUSTERPRO構築のノウハウを活かして、業務要件に応じたカスタマイズやクラウド環境での耐障害性を提供し、計画保守や障害発生時に、システムの可用性を向上させるための支援を行うことで、クラウド利用を検討する企業ユーザーの課題を解決するとしている。
現在は、Azure上で提供されるサービスが急増し、Zabbixをはじめ、MySQLやPostgreSQLなどを搭載したさまざまなOSSアプリケーションを構築するニーズが増えている。さまざまなOSSを組み合わせて構築されたアプリケーションでは、想定外の不具合によるアプリケーションの停止が発生する場合があるという。
サービスの継続性を確保するためには、複数の仮想マシンでアプリケーションを引き継ぐシステムが必要となる。Azureには、仮想マシンの可用性を高める“可用性セット”という仕組みが用意されているが、データベースの一貫性を保ちながらアプリケーションを引き継ぐためには、ユーザー自身がアプリケーションのバックアップ環境への切り替え(フェイルオーバー)機能を用意する必要がある。
ミラクル・リナックスは、構築支援サービスの提供開始に先立って、「CLUSTERPRO」とミラクル・リナックスのエンタープライズLinux OSを活用して、Azureの可用性セット内で稼働するOSS統合監視ソフトウェアZabbixと仮想マシンのクラスタ化により、可用性を向上できることを実証した。
この結果、ZabbixやMySQLなどのOSSを利用して構築したアプリケーションに予想外の停止が発生しても、サービスを引き継ぐことができ、迅速な復旧が可能になったという。