「LifeKeeper for Linux v9.1」では、新機能として、Quick Service ProtectionとLifeKeeper APIsを提供する。
Quick Service Protectionは、クラスターシステム構築の際の「容易性」を追求した新機能。GUI上の簡単なマウス操作で、Linux上の一般的なサービスを「LifeKeeper」の保護対象とすることが可能となるという。
一般的なHAクラスターソフトウェアでは、HAシステムの「構築フェーズ」において経験と高度なスキルが求められるスクリプト作成が必要だが、Quick Service Protectionによってそれが不要となる。これにより、クラスターシステムの環境作成に要する工数を削減するとともに、クラウド環境におけるスピーディーなシステム展開にも貢献するという。
また、LifeKeeper APIsは、外部システムから「LifeKeeper」の状態を参照することが可能なAPI。各種統合運用管理ツールからこのAPIを呼び出すことにより、それらのツールの画面上で「LifeKeeper」を含めたシステム全体の一元的なモニタリングが可能となり、特にクラウド環境や大規模システムにおける運用性を向上するという。
このAPIの実際の使用例として、Zabbixからの監視を実現するサンプルモジュールを8月1日から無償公開する。
さらに、「LifeKeeper for Linux v9.1」のリリースに合わせて、これまで要望の高かった「Higher Availability - 極短時間で障害からの回復が可能なデータベース環境」 、「Dynamic Disaster Recovery - 実用的かつ低コストで実現するディザスターリカバリー環境」の2つのテーマに沿ったソリューションをデザイン・検証したドキュメントを用意するという。これらドキュメントは、製品出荷日となる8月1日にWebサイト上で情報を公開する予定だ。
「LifeKeeper for Linux」の旧バージョンを利用しており保守契約のあるユーザーは、無償でv9.1へアップグレードする権利が用意されているという。