TISは5日、保険業界向けに保険金査定業務最適化ソリューション「Assess(アセス)」を展開することを発表した。サービスメニューの第1弾として、「Assess-医療データ標準化サービス」をASP形式で本日より提供開始する。
Assess-医療データ標準化サービスは、保険会社の診断書テキストデータをTISが預かり、医師によって表現の異なる病名や手術・処置名(=医療方言)で記載された診断書の傷病名、手術名情報を、ICD-10や診療報酬基準コード(Kコード、Jコード)などの標準コードに自動変換するASPサービス。
保険金請求の際に添付される診断書は記述が専門的かつ難解で、査定時の医的判断では属人的な要素が強いこともあり、査定業務の「均質化」と「効率化」が課題とされてきた。このような課題へ対応するため、Assess-医療データ標準化サービスでは、医療情報のコード付番のシステム化や、医療情報の自動変換などの各種機能を提供する。
同社では、「査定要員の増加による品質向上というこれまでの流れに対して、こうした業務の標準化や効率化まで踏み込んだ自動化は保険業界でも先進的な試みとなります」とその意義を述べる。今後、3年間で20社程度の受注を目指している。