「SSOcube」は、オールインワンのアプライアンス製品として、ソフトウエア機能も含めた導入の容易性を特徴としている。Office365などのクラウドサービスで組織内ユーザの利用に向けてのセキュリティ・ID統制を目的に、この製品を導入する案件も増加しているという。
ネットスプリングは、「SSOcube」の対応環境の拡大・更新を継続しており、新バージョンV1.3ではWindows10およびChromeブラウザーに対応するとともに、新たにモバイル環境にも対応した。
新バージョンでは、iPhoneやiPadのiOSで提供されているSafariブラウザーにも対応するエージェントソフトウエアと連携する機能を実装している。これにより、エンタープライズやクラウド環境のみならず、モバイル環境においてもPCクライアントと同様なシングルサインオン環境が実現されるという。なお、この機能は、Safariで表示されるWebアプリケーションに限定され、iPhoneやiPad上のアプリには適用されない。
■新バージョン(V1.3)の主な機能
- Windows10対応
- Google Chromeブラウザー対応
- iOS版Safari対応
- 仮想環境の最新版に対応(SSOcube-i):VMware vSphere 5.5, 6.0, 6.5対応
- その他セキュリティ強化および機能改善:基盤ソフトウエアの更新/各種ソフトウエアコンポーネントの脆弱性に対処/個別提供済みの修正パッチの吸収/その他機能改善
■「SSOcube」の特徴
・導入・運用管理が容易:SSOサーバに必要なソフトウエア機能をあらかじめ構築しているため、SSO機能導入のための調査研究、検討の期間を経ず、最小限の設定のみで運用を開始できる。すべての設定・管理は、ユーザIDやパスワードの一括入力や変更等も含めてWebブラウザーから実施可能で、ソフトウエアを別途インストールする必要もない。ID管理機能とSSO機能が組み込まれており、マトリクス型認証などの外部認証との連携にも対応。また、ユーザデータや設定情報その他必要なバックアップ処理も含め、オールインワンで提供。
・ユーザ情報の外部参照可能:「SSOcube」内部のユーザアカウント情報を利用するほか、外部のLDAP認証サーバの情報を参照することも可能。
・アプリケーション権限設定が可能:ユーザごと、グループごとに、あらかじめ設定されたアプリケーションの利用権限の設定が可能。
・監査情報の収集:どのユーザがどのアプリケーションを利用したか等の各種監査ログ情報をSSOcube内部で収集できるため、アプリケーション利用の管理制御を可能とし、IT統制への備えを実現。
・100~3000で小刻みなアカウントモデルを用意:中堅企業や部門組織ユーザ向けに100アカウント対応から3000アカウント対応まで、50から100単位のモデルをラインアップ。
・アプライアンス版「SSOcube」、仮想化アプライアンス版「SSOcube-i」を同一機能で提供。