サイバー犯罪の証拠データの分析及び鑑識作業の分野においては、PCやスマートフォンなど、さまざまなデバイ スの解析作業のために事前のデータ処理作業(データカービングやインデックス、圧縮ファイルの展開、ハッ シュ計算等)が必要となる。現状では、そのデータ処理に膨大な時間が必要で、平均して約3日の作業時間が掛かることが、サイバー犯罪捜査の検挙への大きな課題となっているという。
さらには、データの大容量化、解析対象となるデバイス自体の増加など、今後もますます証拠データの分析及び鑑識作業のニーズは増す一方で、事案に対する時間的な制約や、人的、物的なリソース不足も発生している。
このような状況の中、分散処理技術やパスワード解析技術をはじめとしたフォーカスシステムズのサイバーフォレンジックソリューションと、マイクロソフトのクラウドプラットフォームAzureを連携させる実証試験を実施した。実証試験の結果により、従来の分析時間を3日から半日に短縮する結果となった。1日以内の分析を実現することにより、サイバー犯罪の検挙へ大きく貢献できるソリューション「サイフォクラウド」が誕生しましたという。
フォーカスシステムズは、サイバーフォレンジックソリューション「サイフォクラウド」を全国の警察機関、並びに法執行機関向けに提供開始する。日本マイクロソフトはフォーカスシステムズと連携し、全国の警察機関、並びに法執行機関に向けて、このソリューションの提案サポートと技術支援を行う。