SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

個人情報保護、隣の会社はできているのか?―ジェムアルト 情報セキュリティ意識調査から

個人データは国境を守れば守れるのか?いざ侵入された場合に備える

#2

 連載の第1回では個人情報活用の理想と現実をご紹介しました。今回は、情報を守るための基本的な備えのひとつ、不正侵入への対処について調査結果をご紹介します。

4社に1社は過去1年間に自社ネットワークに不正侵入された経験がある

 不正侵入への対策といえば、まずは国境防衛、自社ネットワークと外部ネットワークの境界を守る対策が第一でしょう。日本では100%、調査対象国・地域全体では98%の企業が、ネットワークの「境界線防御」(Perimeter Defense)の重要性を認めており、かつ有効に機能していると回答しました。

 ところが、グラフ1をご覧ください。こちらは、過去1年間に自社ネットワークへの不正侵入を許したことがあるとした企業の比率です。境界線防御をしてはいても、調査対象全体で27%、日本では23%、4社に1社が侵入を許したことがあると回答しています。

グラフ1 過去1年以内にネットワークへの不正侵入を許したと回答した企業の比率
グラフ1 過去1年以内にネットワークへの不正侵入を許したと回答した企業の比率

 一方で、グラフ2をご覧ください。こちらは、仮に境界線が破られた場合でも機密データを守れる、と考えている企業の比率です。国別では最高のオーストリアで65%、最低のイギリスで24%と開きがある中、日本は26%で、イギリスに次いで下から二番目という結果でした。言い換えれば、日本企業の4分の3は、境界を突破された場合の機密データ保護に自信がないということになります

グラフ2 境界線を破られた場合でも機密データは安全と考えている企業の比率
グラフ2 境界線を破られた場合でも機密データは安全と考えている企業の比率

 境界線防御はしているが、破られる危険性はある。といって破られた場合の備えは十分ではない。少なからぬ日本のITマネージャーがこのように認識しているのではないでしょうか。

 個人情報の流出はあってはならないことですが、不正侵入が年間4分の1の企業で発生している以上、機密データを保護するためには、不正侵入はあるという前提で対策を立てる必要があるのは明らかでしょう。

次のページ
不正侵入対策としてのデータ暗号化

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
個人情報保護、隣の会社はできているのか?―ジェムアルト 情報セキュリティ意識調査から連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

河原田 誠司(カワラダ セイジ)

ジェムアルト株式会社 アイデンティティ&データ プロテクション事業本部 リージョナル&チャネルマーケティングマネージャー  

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/11116 2018/09/14 06:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング