AppDynamicsが日本で本格展開開始 7月末まで無償貸与も
ウェスト氏は「アプリケーションこそビジネスです」と言い、事業継続を成功裏に収めるにはビジネスアプリケーションが不可欠になると強調した。今回のテーマとなるのが企業の事業継続を裏で支えるためのソリューションやプラットフォームだ。
中心にあるのがCisco AppDynamics(以下、AppDynamics)。2017年3月にシスコが買収した製品で、アプリケーションのパフォーマンスを管理する。企業のシステムを構成する多種多様なサービスをエンドツーエンドで可視化し、あらゆるトランザクションを監視する。実際、AppDynamicsを採用した顧客企業の多くはDX本番環境の運用や監視に役立てている。
シスコによる買収以来ビジネスは加速的に伸びており、2019年は対前年比で150%成長した。同社 アップダイナミクス事業 カントリーマネージャー 内田 雅彦氏は「インフラやネットワーク中心だったシスコが(AppDynamics買収で)アプリケーションの支援までできるようになり、提案の幅が広がったことは大きい」と話す。
まだ本格的に国内展開していない現段階で、すでに国内の顧客数は100社を超える。シスコは機が熟したと判断し、日本市場におけるAppDynamicsの本格展開に踏み切った。具体的な施策には、日本国内にテクニカルサポートセンターを開設するほか、プラットフォームの日本語化対応、営業やマーケティングチームの編成などがある。
さらに「AppDynamics COVID-19 プログラム」として、100エージェントの本番環境用ライセンスを無償貸与する。4月21日から申込受付を開始し、ライセンスは2020年7月末まで有効とする(状況に応じて、期限は柔軟に対応する模様)。内田氏によると100エージェントもあれば、よほどの大規模でなければ足りるとのこと。