SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

独善のススメ

視点を高くして~会社を独善する

第4回


第1回~第3回までは、比較的現場に近い目線で独善の手法をお伝えしてきました。今回はさらに視点を高め、会社に対する独善の手法をご紹介します。  

はじめに

 「自分の会社をもっと良くしたい」「全社的に仕事のやり方を改善したい」と思っても、自分の携わっているプロジェクトが精一杯で、他所への展開までは難しいのではないでしょうか。また、会社を変えたいと思っても、様々な障害や問題が立ちふさがり、簡単に変えることは難しい場合が多いのではないでしょうか。

 そんな難題に対してどのように「独善」したのか、私の実体験を書きたいと思います。

組織を変えるには、どうすればよいか

 「組織を変える方法」はたくさんあると思いますが、私が思いつく方法は、上層部が担当者に指示して変化させる「トップダウン・アプローチ」と、担当者が自発的に変化する「ボトムアップ・アプローチ」の2通りです。どちらにも一長一短があり、一概にどちらが良いか判断が難しいと思います。実際に体験できれば判断しやすくなるのですが、それはなかなか困難だと思います。

 しかし、幸運(?)にも私は両方を体験する機会に恵まれました。そこで、先ずは私の体験談をご紹介し、どちらが良いのか考えてみたいと思います。

トップダウン・アプローチ ~現場重視の重圧~

 ある時、主要メンバーが管理職で構成されている「品質向上委員会」に約1年間参画する機会に恵まれました。

 主要メンバーである管理職の方々は、常に現場担当の作業負担/作業リスクを軽減するべく、簡単かつ効果的な改善方法を模索されておられました。その場では、革新的なアイディア/手法は、「リスクが高い」「スタディ期間が取れない」という理由から受け入れてもらえず、なるべく従来型の手法に重点を置き、改善策の検討が実施され続けました。

 管理職の方々は、超多忙な中、なんとか時間をやりくりして会議の時間を作り出し、現場改善のための簡単かつ効果的な方法を本気で模索されておられました。しかし、1年間かかって出されたアウトプットは、現場担当の作業負荷/作業リスクを配慮するあまり、間接的な効果を与えるもののみとなってしまいました。管理職という単価の高いメンバーの成果としては、あまりにも対費用効果が低いという印象を受けました。

図1:現場重視の重圧
図1:現場重視の重圧

次のページ
ボトムアップ・アプローチ ~賛同者、現れず…~

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
独善のススメ連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

にし たけよし(ニシ タケヨシ)

某社で組込み系ソフトウェア開発に従事。
ソフトウェア開発手法に興味を持ち、様々な手法にチャレンジしている。社内/社外を問わず、様々なセミナーやワークショップにも出没。最良のソフトウェア開発手法を追い求め、日夜修行中。知る人ぞ知る、自称『歌って踊れるプログラマ』。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/1459 2009/05/29 14:06

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング