IoTやOTも含め、サイバーセキュリティの脅威に備えるには
まず注目したいセッションは、メインイベントのオープニングに展開されるキーサイト・テクノロジーのプレジデント兼CEO Ron Nersesian氏による「急速にたちあがる新技術への対応:あらゆる人とモノがつながる世界へ」である。これは、メインイベント3日間共通のプログラムでもあり、テクノロジー全般のトレンドを把握するためにも押さえておきたい。
そして今回、EnterpriseZine読者にもお薦めしたい10月14日開催の「つながる世界とセキュリティー」では、サイバー攻撃の増加と巧妙化の事例に加え、IoTやOT分野のセキュリティに関する注意喚起やデモンストレーションなどが展開され、サイバーセキュリティの最新トレンドを掴むことができる。
また、サイバーセキュリティ対策として、脅威インテリジェンスの活用やリスクアセスメントの実施、ネットワーク監視インフラの強化など、効果的な対策についても知ることができる。そして、キーサイト・テクノロジーは、組織の安全性診断やOT環境でも脅威を見逃さないためのツール活用法などを披露。これにより、サイバーセキュリティにどのように貢献するかも確かめることが可能だ。
これに加えて同社からは、Network Applications and Securityのプレジデント Mark Pierpoint氏による「広範囲につながる世界のサイバーセキュリティー強化」という基調講演も予定されているため、こちらもあわせてセキュリティのトレンドを把握したい。
また最近のサイバー攻撃は、よりミッションクリティカルなものに向けられ、身代金を要求するものも増えている。特にキーサイト・テクノロジーが警鐘を鳴らすのは、最近増加している医療機器や自動車などに使われるミッションクリティカルなIoTデバイスや、ネットワークに接続されるようになった工場など、物理的装置や工程を制御するOT(Operational Technology)への脅威だ。
これまで外部とネットワークで接続されていなかった領域だけに、想定されていないことも多く、サイバーセキュリティ対策が不十分でない場合も多い。そのため同社では、IoTデバイスの脆弱性検証のためのセキュリティアセスメントツールを提供したり、OT環境におけるトラフィック監視に関するインフラ強化にも注力している。同トピックと関連するセッションとしては、メガトレンド「SC-T7 ミッションクリティカルなIoTを保護:将来を見据えた戦略」やデモ「SC-D6 産業制御システムの強化:激動期での可視化」などが用意されている。
もうひとつ、セキュリティにおける大きなテーマとして「サイバー戦争」が挙げられる。政府、民間を問わずにサプライチェーンや重要インフラを狙った攻撃が相次いで報告されている。そのため、“インシデントが発生してから動く”というスタンスでは、致命的な損害を被ることにつながる恐れもある。
しかしながら、セキュリティ人材の確保や育成、脅威インテリジェンスの実装、ゼロトラストアーキテクチャの重要要素である可視化の実現など、山積する課題は枚挙に暇がない。特に「ゼロトラスト」に注目が集まっていることもあり、ある程度の侵害を前提とした上での監視体制やレジリエンスについて、どのように実現すればよいのか気になっている読者も多いかもしれない。
これに対してキーサイト・テクノロジーでは、脅威インテリジェンスの提供、継続的かつ自動的に組織のセキュリティ状態を検査できるツールなどを提供している。では、「具体的にどのようなものなのか?」と気になった読者には、メガトレンド「SC-T6 サイバー戦争の課題への対応:新しい脅威、新しい戦術」と、デモンストレーション「SC-D7 疑似攻撃の活用によるサイバーセキュリティー強化」の視聴をお薦めしたい。グローバルで先行している豊富な知見により、課題解決の一助となる最新動向や実装方法をキャッチアップすることができる。
さらに全体のトレンドを把握しておきたい場合は、10月12日に予定している同Commercial Communicationsプレジデント Kailash Narayanan氏による「将来を照らすコネクティビティーの未来」、10月13日の同CTOのJay Alexander氏による「デジタルトランスフォーメーションの波に乗れ!」も視聴してもらいたい。
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