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Microsoft SQL Server 2012 の継続利用に潜む罠 なぜ使い続けてはダメなのか

「Microsoft SQL Server 2012」サポート終了に向けてユーザーが考えるべきこと

 Microsoftの製品は発売後5年間のメインストリーム、さらに5年間の延長で合計10年間のサポートが提供される。  「Microsoft SQL Server 2012」の提供開始日は2012年5月20日、いよいよ2022年7月12日にサポートが終了する。サポートが終了しても製品を使い続けることはできるが、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなり、マルウェアへの感染や情報漏えいなどのリスクが増大する。さらに、ドライバーやアプリケーションなど周辺ソフトウェアのサポートも終了してしまう。古いSQL Serverが足枷となり、ビジネスに大きな影響を与えることで、DXの妨げともなりかねない。

「Microsoft SQL Server 2012」の更新を柔軟にサポートできるデータベースコンサルティング

 Microsoft SQL Server 2012のサポート終了まで1年を切り、既に次期データベース基盤の検討をしている担当者も多いはずだ。たとえば、リソース制限のある「Microsoft SQL Server 2012 Standard」を使っている企業においては、負荷増大にも耐えうるようEnterpriseにすべきではと考えているかもしれない。また、当時流行っていたフラッシュストレージの「Fusion-io」などを導入し高速化を図っていた場合、次はどのようなハードウェア構成にすれば良いか迷うだろう。

 さらに、2012から登場した高可用性機能のAlwaysOn 可用性グループをいち早く導入しているケースでも、進化した新しいSQL Serverではどのような構成にするのが最適か、頭を悩ませているかもしれない。

 もちろん、安定稼働しているため拡張セキュリティ更新プログラムを採用するなど「ハードウェア保守が残っている間は、延命を図るとの判断もあるでしょう」と言うのは、デル・テクノロジーズ株式会社 サービスビジネス統括本部 コンサルティング ソリューション プリンシパルの後藤宏氏だ。この場合はセキュリティリスクを解消できても、障害発生時のリスクが残る。また、古い製品を使い続けていて何らかのトラブルが発生すれば、“内外に示しがつかない”だろう。そもそも、新しいSQL Serverの性能の高いエンジンや高度な機能を活用しないのは「もったいない」とも指摘する。

デル・テクノロジーズ株式会社 サービスビジネス統括本部 コンサルティング ソリューション プリンシパル 後藤宏氏

デル・テクノロジーズ株式会社 サービスビジネス統括本部
コンサルティング ソリューション プリンシパル 後藤宏氏

 Microsoft SQL Server 2012を導入した当時は、データベースをクラウドで運用することが、まだ一般的ではなかった。重要なデータをクラウドで運用することは不安との感覚もあり、クラウド上ではオンプレミスとまったく同じものにできず、従来通りの運用管理ができないケースもあった。一方、現在は多様なクラウド上のデータベースのサービスがあり、選択肢の幅は広い。

 そのためMicrosoft SQL Server 2012から、クラウド化するケースももちろんあるだろう。とはいえ、オンプレミスのデータガバナンスやセキュリティ管理とまったく同じようにしても、クラウドで運用できるとは限らない。また、「必要な性能を満たすオンプレミスのハードウェアスペックと同じものをクラウドで実現しようとすると、クラウドの費用が高くなるケースは良く伺います」と後藤氏。同社では顧客の要望をしっかりとヒアリングし、顧客にとって最適な移行先の提案をする。その際に、デル・テクノロジーズだからオンプレミスだけを提示するわけではなく「クラウドも含め柔軟にサポートしています」とも言う。

データベースを最適に運用できる技術蓄積があり、バランスのとれた提案ができる

 古いSQL Serverの移行ともなれば、ソフトウェア更新だけでなく基盤インフラの刷新がともなう。特にデータベースの性能は、ハードウェア構成やスペックの影響を大きく受ける。実際に最新のチューニングでは、ハードウェア設定を最適に行うことが極めて重要だ。また、高可用性の実現でもサーバー、ネットワーク、ストレージの構成に関するノウハウが求められる。

 デル・テクノロジーズは、Microsoftのデータプラットフォーム分野のパートナーアワードをこれまで複数にわたり獲得しており、「企業としてMicrosoft製品を最適に動かし、データを活用するための技術知見が豊富にあります」と後藤氏。その上で、ハイエンドからミドルレンジ、エントリーと豊富なハードウェアラインアップがあり、顧客の多様なニーズに応えられる。

デルならハードウェア以外の面でも多くの優位性を備える

ハードウェア以外の面でも多くの優位性を備える
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 もちろん、メーカーとしてハードウェアの深い技術を持つエンジニアは大勢いる。その上で「デル・テクノロジーズにはデータベース専任のコンサルタント部隊があり、15年以上前からコンサルティングサービスを提供し多くの実績を上げています」とも言う。各種Microsoft製品をOEMとして提供しているため、Microsoftと強力なパートナーシップを築いており、SQL Serverの知見も十分にあると自信を見せる。

 この自信は、後藤氏の経歴からも裏付けられる。後藤氏は以前、MicrosoftでSQL Serverのサポート業務、開発者向けプログラミングサポート業務を担当していたこともある。さらにOracleやOSS関連のDBでの業務経験もあり、データベース製品に関する経験値はかなり高い。デル・テクノロジーズでのコンサルティング経験は既に10年を超え、実際のコンサルティング業務から、プリセールスとしての提案活動まで行っている。

 デル・テクノロジーズには後藤氏に匹敵する経験値を持つメンバーが、データベース専任のコンサルタントとして従事しているだけでなく、サーバー、ストレージ、さらにはクラウドの専門技術者もいて、彼らが連携する体制が確立している。「コンサルティングでは、Oracle DatabaseをAzure SQL Databaseに移行する案件なども手がけています。デル・テクノロジーズのハードウェア利用だけでなく、顧客に最適な提案をしています」と後藤氏は述べる。

各社のニーズに応えてきた多様な実績も
各社のニーズに応えてきた多様な実績も
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 実際に後藤氏が携わったコンサルティング案件に、中古車販売ビジネスを展開する株式会社ネクステージの例がある。同社ではクルマの在庫、商談管理のシステムの更新でMicrosoft SQL Server StandardからEnterpriseに変えるべきかに悩んでいた。同社の既存システムではバッチ処理が夜間に終わらない、アクセス集中でレスポンスが低下するなどの性能問題を抱えていた。データベースのコンサルティングを得意とする企業に相談したところ、解決にはEnterprise版が必要との提案を受けている状況だったという。

 そこで、セカンドオピニオンとしてデル・テクノロジーズに声がかかった。当初の提案では、予算額の7割程がデータベースのライセンス費用で、性能は満たせるかもしれないがバランスはかなり悪い状態。同社のコンサルティングでアセスメントを実施し、論理チューニングを施すことでデル・テクノロジーズのハードウェアとStandard版の組み合わせでも必要な性能が出ることがわかった。Standard版では「Microsoft SQL Server 2016」以降でコア数上限が緩和され、コア当たりの処理性能が高いハードウェアとチューニングで、十分な性能が得られると判断できたのだ。

 データベースのライセンス費用が大きくなれば、サポート費用も高くなりランニングコストに影響する。性能を満たすだけでなく、どこにお金をかけるべきかのバランスは重要だと後藤氏は指摘する。その上で同案件では、「『こんなに持ち帰らずに疑問に応えてくれたベンダーは初めてです』とも言われました」と後藤氏。顧客からの技術的な質問のほとんどに、持ち帰ることなくその場で回答できたのだ。このような技術力の高さが認められ、信頼を得て成功につながった案件だと振り返る。

Microsoft SQL Serverに最適化した「爆速サーバー」もあり

 デル・テクノロジーズのデータベースコンサルティングでは、アセスメントサービスによる現状の環境やワークロード、ボトルネックなどを詳細に分析するところから始める。その上で最適なハードウェア構成、SQL Serverのエディションやチューニングポイントなどを洗い出す。このとき最適な構成案を含むレポートは、通常であれば1ヵ月程で提出できるという。

システム更新を成功に導くための一歩
システム更新を成功に導くための一歩
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 また、コンサルティングを実施したコンサルタントが顧客の質問に回答する、「アドバイザリーサービス」も他にはないものだ。「サポートサービスでは、何か問題があったときの対処はしてくれますが『性能が出ないのでどのようなチューニングをすれば良いか』などの疑問にはなかなか応えてもらえません。アドバイザリーサービスは実際に構築に携わったコンサルタントが担当し、顧客の環境を十分に知る人間がサポートできるのも大きなメリットです」と後藤氏は説明する。

 先の株式会社ネクステージの事例のように、デル・テクノロジーズではデータベースだけでなくハードウェアの知見も有していることで、両者の最適な組み合わせをコストなども含めバランスよく提案できる。また最新のSQL Serverの機能活用にも力を入れており、たとえばKubernetes上で動くSQL Server、Spark、HDFSコンテナの拡張性のあるクラスターである「SQL Server ビッグ データ クラスター」や、SQL Server、Oracle、Hadoopなど各種データベースに格納されているデータにSQL Serverから仮想的にアクセスできるようにする「PolyBase」の活用も積極的に提案している。

SQL Serverの機能もフルに活用できる
SQL Serverの機能もフルに活用できる
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 「DXの観点では、企業のデータの持ち方を変革させる必要があります。そのためにデル・テクノロジーズでは、既存のデータベースのリフトだけでなく、シフトする提案も行っています」と後藤氏。PolyBaseを用いることで様々なデータベースを連携させ、SQL Serverを新たな分析基盤の核とするような提案も既に実施している。

 その上で「Microsoft SQL Server 2019」に最適化した爆速サーバーもデル・テクノロジーズでは用意している。これは、国内x86サーバー市場シェアNo.1[※]の「PowerEdgeサーバー」に、高速なNVMe(Non-Volatile Memory Express)の内蔵ストレージを組み合わせたもので、超高速な性能を発揮しデータ増大によるバッチ処理の劣化など、あらゆるデータベースの性能問題を解決できるものだ。こうしたハードウェアとSQL Serverなどのソフトウェアの組み合わせを、デル・テクノロジーズならワンストップでサポートできる点も大きなメリットだ。

[※] 2021年第2四半期(4-6月)の国内市場における売上額および出荷台数シェア。出典:IDC Quarterly Server Tracker, 2021Q2. Share by Company. Product Category=x86

 「Microsoft SQL Server 2012の移行で、ハードウェアスペックや構成、SQL Serverのエディションの選択などに悩んでいるなら、是非デル・テクノロジーズにお声がけください。オンプレミスでの最適な移行だけでなくクラウドの活用も含め、バランスのとれたご提案ができます」と後藤氏は自信をのぞかせた。

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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