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富士通 柴崎辰彦の「一番わかりやすいDX講義」

人を育てる、チームの作り方を学ぶ

第11回【DXマインドチェンジ編 DX実践のための5つのポイント】


 富士通で初めてのデジタル部門の創設やサービス開発に取り組んで来た著者の実践に基づくDX連載の第11回。著者は、富士通 デジタルビジネス推進室エグゼクティブディレクターの柴崎辰彦氏。シリーズの第2部となる「マインドチェンジ編」は、実践のための5つのポイントを全5回でお届けする。今回は、実践ポイントの4つ目として、人の育て方、チームの作り方について紹介する。

受託型サービスモデルから共創型サービスモデルへ

 前回、この連載では、デジタル変革を生み出すためにどのような仕掛け・仕組みをつくるかについて私が実際に取り組んで来た取り組みを踏まえて紹介しました。今回は、実践ポイントの4つ目として、人の育て方、チームの作り方について考えてみたいと思います。

図1 人を育てる、チームの作り方を学ぶ
図1 人を育てる、チームの作り方を学ぶ

 受託型サービスモデル(言われたことを言われた仕様・納期・品質でキッチリ作業するこれまでの仕事の進め方)は、高度成長期から今日に至るまで大規模なシステムインテグレーションには必要不可欠でした。

図2 受託型サービスモデルから共創型サービスモデルへ[クリックして拡大]

 しかし、これからは、ICTの活用領域の拡大やオープンイノベーションの進展に伴い、経営層の方針の下でさほどITに詳しくない事業部門や更にはその先にいる生活者と共創型サービスモデルを展開する必要があると考えています(図2)。これは、我々のようなITベンダーはもちろん、ユーザー企業でも今後求められるスタンスだと考えています。

 では、このような共創型サービスモデルをになう人材の育成や仕事の進め方はどのようにしたらよいでしょうか?

グループとチームの違いとは?

 さて、ここで質問です。図3にあるようなグループとチームでは、社内外の人々とビジネスを進める場合、どちらの方が良いでしょうか?

 これまでのウォーターフォール型の開発、特に大規模システムインテグレーションでは、グループで進めることが理にかなっていました。しかし、試行錯誤を繰り返し、多様なメンバーとアイデアを共創しながら進めるデジタルビジネスでは、“チーム”発想が良いと言われています。

 では、これからはチーム発想が中心でグループ的な仕事の進め方は縮小していくのでしょうか? 目の前の我々のビジネスを考えると恐らくどちらのやり方も必要だと思われます。大切なのはここでも両利きの経営の発想です。

図3 グループとチームの違いは?[クリックして拡大]

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「七人の侍」から組織のあり方を学ぶ

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この記事の著者

柴崎 辰彦(シバサキタツヒコ)

香川大学客員教授 富士通株式会社にてネットワーク、マーケティング、システムエンジニア、コンサル等、様々な部門にて“社線変更”を経験。富士通で初めてのデジタル部門の創設やサービス開発に取り組む。CRMビジネスの経験を踏まえ、サービスサイエンスの研究と検証を実践中。コミュニケーション創発サイト「あしたの...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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