マクニカは5月26日、横河電機が実施する多数の予測型AIプロジェクトの支援状況について発表した。本プロジェクトでは、H2O社およびLuminoso社製品の導入サポートを横河電機に行ったという。
横河電機では、これまで基幹システムのデータ分析による売上予測等に挑んできたが、確実性の高い予測データとはいえず、またデータを活用するにも一定の手間がかかっていたとのこと。
そこで、H2O社の機械学習自動化プラットフォーム「Driverless AI」とLuminoso社の自然言語分析AI「Luminoso Daylight」を導入したという。
本プロジェクトでは「Luminoso Daylight」を活用し、グローバルからの多言語の問い合わせを自然言語分析することで、即座に意味を理解し回答できる環境を整備。また「Driverless AI」を活用し、問題化しそうな案件や対応への時間見積もりを予測することで、よりスムーズな顧客サポートを実現している。最も精度が高い地域では、80%以上の精度で予測することに成功しているとのこと。
さらに、「Driverless AI」を活用することで、売れる可能性の低い不動在庫の発見や、売れる製品に紐づいて必要な部品数の予測についても実現している。あるプロジェクトでは「Driverless AI」を使うことで従来10日かかっていた概算見積り業務が、2~3日で終わるようになったという成果も報告されているという。
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