東芝デジタルソリューションズは6月6日、SQBM+のクラウドサービス「SQBM+ Cloud on Azure Quantum」の提供を開始した。これはMicrosoftが公開しているフルスタックのオープンクラウド量子コンピューティングエコシステムAzure Quantumに同社が参加し、準備を進めてきたものだ。
発表によればSQBM+は、東芝が開発した技術「シミュレーテッド分岐アルゴリズム」を用いた組合せ最適化ソルバー「シミュレーテッド分岐マシン(Simulated Bifurcation Machine 以下、SBM)」を核とした量子インスパイアード最適化ソリューションとのこと。
SQBM+の中核技術であるSBMは、既存の計算機を使用し、複雑で大規模な問題の高精度な近似解(良解)を短時間で得ることを可能とするソフトウェアであるという。
SBMをAzure Quantumのクラウドサービスで提供することで、金融・創薬・遺伝子工学・物流・AIを始めとする様々な領域での「組合せ最適化問題」の解決をめざす利用者が、使い慣れたAzure環境で、SBMを実問題に適用可能になるとしている。
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