オラクルは5月27日、SBS東芝ロジスティクスが国内外用業務システムのクラウド移行として「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」の「Oracle Cloud VMware Solution」を導入し、2021年12月から稼働を開始したことを発表した。
SBS東芝ロジスティクスではこのクラウド移行により、インフラコストや運用コストを最適化しながら開発スピード向上を実現し、ITシステムのモダナイゼーションを推進するとしている。
同社は2020年11月、SBSグループの一員となり、東芝グループから独立したプラットフォームへシステムを移行した。そのため、新しいワークロードや機能拡張にも迅速に対応可能にする必要があったという。
移行対象の業務システム群は、国内物流システム、EDI(電子データ交換)サーバーなどの重要システムを含む国内外業務システムで、35の仮想サーバー上で運用されていた。これらVMware vSphere環境下のシステム群を、限られた期間内かつ確実なクラウド移行を実現するため、「Oracle Cloud VMware Solution」が選定されたとのこと。
「OCI」への移行により、データベースを含めたシステムの安定稼働と、クラウドネイティブ・サービスを活用したコストの削減、迅速なシステム拡張も可能になるとのこと。
同社では今後の展開として、「OCI」で提供されるクラウドネイティブ・サービスを活用し、システムのモダナイゼーションをさらに進めていくだけでなく、「OCI」上に移行したシステムのデータベースの集約も行い、さらなるコスト最適化を図っていくとしている。
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