マネーフォワードは、組織情報の機密性・完全性・可用性実現のため、ISMSを構築する企業に向けて、支援施策を発表した。ISMSの国際規格において情報資産であるSaaSの管理方法についてのホワイトペーパーを無料で公開するほか、ISMS担当者向けの新機能「SaaS管理台帳作成支援エクスポート機能」を提供開始したという。
ISMSは、コンプライアンス要件の増加により、要件の把握・文書や記録の作成、適切な運用管理が求められるため、構築には手間をかけずに情報セキュリティを管理できる仕組みが必要であるという。そこで同社は、ホワイトペーパーの公開やSaaS管理台帳作成支援エクスポート機能の提供を通じて、SaaSをISMSと関連付けて管理するためのサポートを実施する。
SaaS管理台帳作成支援エクスポート機能は、「マネーフォワード IT管理クラウド」で一元化されたSaaSのアカウント一覧を、csv形式でエクスポート可能だ。SaaSごとに、どのアカウントがどんな権限をもっているか一覧を出力できるといい、ISMSにおいて求められるアカウント台帳の更新・管理の運用をスムーズにするという。
SaaS管理プラットフォーム(SMP)を導入することで、プラットフォーム上で使われているSaaSの一元管理が可能になるほか、SaaSを連携することにより、SaaSの利用状況が可視化され、コーポレートIT担当は「誰がどのSaaSを利用しているのか」を把握できるという。また、表計算ソフトでの手入力による管理から解放され、シャドーITや退職者の検出などの機能により、効率的かつ安全なSaaS管理を実現するとしている。
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