NECとRed Hatは、Red Hat OpenShift上でのITモダナイゼーションとデジタル・トランスフォーメーションの推進に向けたグローバルでの協業を拡大すると発表した。
これによりNECは、Red Hat OpenShiftをミッションクリティカル領域におけるプリファード・コンテナ・プラットフォームとして位置づけ、共同Center of Excellence(COE)の編成や共同技術開発など、本領域における両社の体制や技術面での協力関係を強化していくとしている。具体的な協力分野としては、以下の通り。
共同COEを編成
両社は、Red Hat OpenShiftを活用したNECの各ソリューションにおいて、コンテナ技術とRed Hat製品に精通したアーキテクトを中心とする、両社合わせて100名を超える規模の共同技術支援体制(共同COE)を編成するとのこと。
また、両社の各ソリューションを展開する上でのシステム設計におけるベストプラクティスや技術支援、評価環境を一貫して提供することで、利用者のITシステム基盤とアプリケーションの品質・信頼性の向上につなげていくとしている。なお、Red HatとRed Hat Premier Businessパートナーが共同で編成するCOEとしては国内初であり、アジア最大級の規模だという。
共同技術開発
さらに両社は、Red Hat OpenShiftを活用したNECの各ソリューションを拡大するため、Kubernetesコミュニティ連携や両社のエンジニアの同一拠点での常駐など、グローバルで共同エンジニアリング活動を強化するとのことだ。
今回の協業拡大による技術協力により、今後は可用性や運用継続性の向上など、基幹システムで求められる要件を反映したエンドツーエンドのRed Hat OpenShiftを活用したソリューションと、利用者の技術的課題をより迅速に解決するミッションクリティカル領域向けのサポートサービスを協力して提供するとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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