SAPジャパンは、商船三井が、財務・経理業務にクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を採用し運用を開始したと発表した。新システムは4月4日に全システムの本稼働を開始しているという。
商船三井は、基幹システムをシンプルで拡張性のあるSAPのクラウドERPで構築したことにより、業務標準化と価値の高い業務へのシフトを実現。システムの導入プロジェクトでは、標準機能に業務をフィットさせるアプローチであるFit to Standard手法を活用したという。アドオンを極小化することで、シンプルな業務プロセスと柔軟なITシステムの両方を実現し、本稼働直後でも安定してシステムを稼働させることに成功しているとしている。
加えて、4月に発足した商船三井ドライバルクも同システムを採用。商船三井と同時に本番稼働を実現した。
商船三井および商船三井ドライバルクは、今回刷新したSAP S/4HANA Cloudを含む基幹システムをDX推進の基盤としながら、両社が蓄積した船舶・運航データを相互活用するという。また、今回実施した業務標準化をさらに推し進め、業務構造改革も推進するとしている。
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