顧客ファーストの考え方がVeeamを成功に導いた
Veeamは、オンプレミス、エッジ、クラウドのいずれの環境においても、バックアップと復元を一元的に管理できるソリューションを提供。2022年版ガートナー・マジック・クアドラントでは、エンタープライズ向けのバックアップと復元ソフトウェアソリューション部門において6回連続のリーダーに選出され、3年連続で実行能力における最高評価を獲得している。
設立以来、躍進を続けているVeeamであるが、どのような取り組みによって実現しているのかをダニー氏に聞いた。
ダニー氏はまず、Veeamの成長を牽引してきたのは「製品主導型」の取り組みだと説明。製品をユーザーに届けることによって、ユーザーの成功体験につながることを第一の目的としている。また、製品開発にも注力しており「5年前は一つの製品しかなかったのですが、この5年間で10の新製品を市場に投入しています」と語る。
特に、クラウド周りでのイノベーションに言及し、AWSやAzure、GoogleあるいはKubernetesと、さまざまな環境に対応していることがVeeamの成功につながっているとした。またダニー氏は、「Veeamの日本のチームがお客様との素晴らしい関係性を作り、ビジネスをけん引してきたことも欠かせないでしょう。やはり、日本市場におけるリーダーの存在は非常に重要だと思います」と付け加えた。
Veeamでは、「最新のデータ保護を提供するバックアップ、復元、データ・マネジメント・ソリューションの、最も信頼の厚いプロバイダを目指す」をミッションに掲げており、ダニー氏は2つの重要な点を付け加える。
「1つは、顧客中心であること。お客様のニーズにフォーカスして、お客様の成功のために取り組んでいくことです。もう1つは、“結果志向”であることです。何においても勝ち取っていき、結果を出していく。それを中心にしている企業文化があります。Veeamは顧客ファースト、お客様を第一に考えれば成功すると信じているのです」(ダニー氏)
なお、VeeamのCROであるジョン・ジェスター氏も、同社のブログで「お客様の成功に対する皆さん(従業員やエコシステムの皆さん)の強い意志に感銘を受けています。その強い意志は、VeeamのDNA、そして私のDNAに組み込まれています」と述べているように、そのDNAはしっかりと経営の根幹にも根付いているようだ。