日本IT団体連盟に設置されたサイバーセキュリティ委員会の企業評価分科会は、日経500種平均構成銘柄の企業を対象に各社のサイバーセキュリティの取組姿勢および情報開示に関する調査の報告書を公開した。
本調査では、「サプライチェーン全体において、企業の社会的責任であるセキュリティレベルの向上」に向け、民間企業のサイバーセキュリティ対策の情報開示の促進を目的としている。
有価証券報告書やコーポレートガバナンス報告書等の開示情報から、サイバーセキュリティや個人情報保護に関する記載内容、更にはアンケートの回答内容やアタックサーフェスの診断ツール調査を踏まえ、総合的に企業のサイバーセキュリティへの取組姿勢に関する分析を行ったとのこと。
調査の結果、優れた取組姿勢および情報開示を確認できた企業46社に対し、「日本IT団体連盟サイバーインデックス企業調査2022」として、星を付与する「格付け」を行ったほか、その中で特に優れた取組姿勢および情報開示を継続的に確認できた企業11社には、二つ星(今年度より新設)を認定したとしている。
特に優れた取組姿勢および情報開示を継続的に確認できた企業(11社 / 五十音順)
☆☆ エヌ・ティ・ティ・データ
☆☆ キヤノンマーケティングジャパン
☆☆ セコム
☆☆ ソフトバンク
☆☆ ソフトバンクグループ
☆☆ 大日本印刷
☆☆ 日本電気
☆☆ 日本電信電話
☆☆ 富士通
☆☆ 富士フイルムホールディングス
☆☆ 三菱電機
優れた取組姿勢および情報開示が確認できた企業(35社 / 五十音順)
☆ 伊藤忠商事
☆ 伊藤忠テクノソリューションズ
☆ ANAホールディングス
☆ エクシオグループ
☆ SCSK
☆ 大阪瓦斯
☆ 関西電力
☆ 九州電力
☆ 近鉄グループホールディングス
☆ KDDI
☆ コムシスホールディングス
☆ GMOインターネット
☆ JFEホールディングス
☆ スカパーJSATホールディングス
☆ Zホールディングス
☆ セブン&アイ・ホールディングス
☆ セブン銀行
☆ 双日
☆ ソニーグループ
☆ 中部電力
☆ TIS
☆ 東芝
☆ 凸版印刷
☆ トレンドマイクロ
☆ 日本航空
☆ 野村総合研究所
☆ 博報堂DYホールディングス
☆ 日立製作所
☆ 日立物流
☆ ベネッセホールディングス
☆ みずほフィナンシャルグループ
☆ 三井住友フィナンシャルグループ
☆ 三井物産
☆ 三越伊勢丹ホールディングス
☆ 三菱UFJフィナンシャル・グループ
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