アシストは、同社が取り扱うミドルウェア製品のAWS上への導入を支援するソリューションとして「パッケージ on AWS」の提供を開始すると発表した。第1弾として、統合システム運用管理「JP1」(開発元:日立製作所)など7製品に対応し、今後は順次、他のミドルウェア製品にも展開していく予定だとしている。
企業におけるクラウド活用が加速する中、アシストの顧客企業からも、ミドルウェア製品をAWS上で利用したいという要望が数多く寄せられていたという。一方で、インフラとミドルウェア製品を別々に契約した場合、構成の検討や契約業務が煩雑になったり、ライセンスポリシーが複雑な製品の場合は契約までに時間がかかるといったことが課題となっていたという。
そこで、アシストのAWS専任技術者と各ミドルウェア製品の専任技術者が連携し、要件ヒアリングから、契約、構築、さらには運用開始後のフォローまでをトータルに支援する「パッケージ on AWS」を提供する。具体的には、以下の5段階で支援するとしている。
- 提案:要件ヒアリング、AWSおよび各ミドルウェア製品のシステム構成検討、見積もり
- 契約:AWSおよび各ミドルウェア製品一括でアシストにて対応
- 研修:顧客企業がノウハウを習得可能なスキルトランスファー型で提供
- 設計・構築:AWSおよび各ミドルウェア製品の専任技術者の連携による構築
- アフターフォロー:最新情報提供など運用開始後のフォロー
今回の「パッケージ on AWS」の利用により、顧客企業は、各ベンダーとの契約業務や個別のシステム構成検討、ベンダー間の仲介といった煩雑さから解放されるだけでなく、AWS上でアシストが取り扱うミドルウェア製品を最短で利用開始でき、それぞれの領域の責任分界点が曖昧となるリスクや、問題発生時の切り分け業務を回避し、最適で安心した状態で利用し続けることが可能になる。
現在支援可能な7製品としては以下を挙げており、今後「パッケージ on AWS」対応製品を拡大させていく予定とのことだ。
- 運用管理ツール:「JP1」、「Zabbix」(開発元:Zabbix LLC)
- BIプラットフォーム:「Qlik」(開発元:Qlik Technologies Inc.)
- データ連携/ファイル連携基盤:「DataSpider Servista」、「HULFT」(開発元:セゾン情報システムズ)
- ETL基盤:「Precisely Connect」(開発元:Precisely Inc.)
- 統合ログ管理システム:「Logstorage」(開発元:インフォサイエンス)
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