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Security Online Column

「カード情報漏えい対策」で遅れる日本──Webスキミングの横行を許している原因とは

【前編】最新の「PCI DSS」が示す、Webからの情報漏えい対策の世界水準とは?


 2022年3月にカード情報保護に関する国際基準「PCI DSS」の最新バージョン 4.0がリリースされた。本来、クレジットカード情報を扱うすべての事業者が遵守すべきこのセキュリティコンプライアンスでは、Webサイトからのカード情報漏えい対策、とりわけ「Webスキミング」への対策が要件に追加された。Webスキミングは、Webサーバー側で取られている防御策の穴を狙った攻撃手法だ。しかし、カード情報だけでなく、個人情報や認証情報も盗みとるこの攻撃に対策をとっているサイトはまだ少ない。本稿では2回に分けて、深刻度を増すWebスキミングの実態と、世界から周回遅れとなっている日本の対策の現状。そして、検討すべき予防策について解説する。

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この記事の著者

中西 一博(ナカニシ カズヒロ)

アカマイ・テクノロジーズ合同会社
マーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージャー日立グループ全体のセキュリティ設計を担当後、シスコシステムズで、セキュリティ分野のSE、プロダクトマネジャー、製品マーケティングとして従事。現在はアカマイ・テクノロジーズでクラウドセキュリティおよびクラウドコンピュー...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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