タニウムは、荏原製作所が同グループのIT資産管理のため、Taniumを導入していることを公表した。
荏原製作所は、ネットワークに負荷をかけることなく、リアルタイムにすべての端末の「今の状況」をすばやく把握できるレスポンスの速さから、Taniumの採用に至ったとのこと。
同社は2021年に全世界で約1万3000台の端末を管理対象とした運用を開始。それまでパッチの配信には、WSUS(Windows Server Update Services)を使用していたものの、パッチが正しく適用されていたのは約4割程度だったという。
そこでTaniumを採用し、パッチ適用する運用に切り替えた結果、現在は9割以上のPCを最新のパッチが適用された状態で維持できているほか、状況が可視化されていることで運用負荷軽減にもつながったとのこと。
さらに、海外の状況をファクトベースで可視化できることも大きな利点となったという。従来は現地へのヒアリングベースで情報収集を行なっていたことで、正確性だけでなく網羅性にも課題があったものの、日本から海外の状況をリアルタイムに可視化でき、パッチを自動的に適用することも可能になった。
荏原製作所では現在オンプレミス版のTaniumを利用しているが、メンテナンスが不要なTanium Cloudへの移行計画を進めているという。今後はTanium Cloudを使用し、国内グループ会社と併せてこれらの拠点のIT資産を運用するとしている。
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