カスペルスキーは、なりすましメール模擬テストが行えるテスト用ライセンスを含む実施支援サービスを、無償で提供すると発表した。期間は2023年3月30日~2023年12月31日まで。
利用可能なユーザーとしては、疑似なりすましメールを使用して従業員のセキュリティ意識レベルをチェックしたい、メールによるウイルス感染防止訓練を試してみたいといった要望を持つ法人が対象。なお同社製品のユーザーではない法人も利用が可能だとしている。
今回のなりすましメール模擬テストは、法人向けサイバーセキュリティ啓発オンライントレーニングサービス「Kaspersky Automated Security Awareness Platform(KASAP:カサップ)」が有する「フィッシングシミュレーター」機能を使用。
KASAPは、従業員向けに実践的な内容のサイバーセキュリティの啓発教育を行うことができるオンライントレーニングとなっており、なりすましメールやフィッシングメールの見分け方と対処方法、危険なWebサイトの見分け方など、実際の事案に近い内容のカリキュラムを多数提供する。
このフィッシングシミュレーターは、テストとしてURLを含めた疑似なりすましメールを送付し、そのURLをクリックしたかどうかの結果をトラッキングできる機能を有している。
テストの実施により、管理者は従業員のなりすましメールに対する意識レベルが把握できるほか、セキュリティ意識向上のための対策やトレーニングツールの導入検討に役立てることが可能となっている。今回、利用者に分かりやすい手順書が用意されており、管理者は手順書を参照しながら簡単になりすましメール模擬テストを設定・実施することが可能だという。
なお提供されるライセンス数(利用可能なユーザー数)は5~50ライセンスのほか、ライセンスの有効期限は利用登録開始から最長60日間としている。
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