NTTデータは、大塚製薬の医薬品製造プロセスにおける出荷判定業務を支援するシステムを開発し、4月から国内6ヵ所すべての医薬品製造工場で、本格運用を開始したことを発表した。
同システムでは、統合型プラットフォーム「ServiceNow」を活用し、社内の複数ITシステムを連携。出荷判定製品のロットに紐づく製造記録や品質試験の照査結果、逸脱・変更管理、OOSといった品質情報も含めて一元的に管理できるという。
また、出荷判定に関わる各業務の従事者が同じプラットフォームにアクセスできるため、部門を横断する業務でもプラットフォームを介して完了させることが可能。出荷判定製品の関連情報を集約し、一気通貫の業務が可能となるため、製造プロセスの透明性向上につながり、ヒューマンエラーの抑止にも貢献するとしている。

これまで、大塚製薬の出荷判定を行う品質保証部門では、工場や製造管理部門など複数の組織が所掌するシステムや記録から90以上の情報を手作業で調査・確認する必要があった。今回、出荷判定に必要な情報が一つのシステムに集約されたため、煩雑な確認業務の負荷を軽減することで、人的なミスを防ぎ、信頼できる医薬品をより確実に出荷できるようになるという。
なお、NTTデータは今後、製薬業界における出荷判定業務の支援に必要な基本機能を備えたサービスとして、クラウド経由で提供するとしている。
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