サイバー戦の裏側にある国家の意図──兵器なしでも経済にも大きな影響をもたらし得る、新たな攻撃手段
ロシア・ウクライナ戦争下でのサイバーアクティビティ
2022年2月24日、ロシアがウクライナへの侵攻を開始した。その背後では、ロシア、ウクライナ双方、さらにその他のアクターなどにより、さまざまなサイバー攻撃が行われている。軍事、非軍事の主体とキネティック、ノンキネティックな手法が入り乱れるなど、まさにハイブリッド戦争の様相を呈している。しかし、2014年のロシアによるクリミア併合時に世界を驚かせたような、巧みな手法で目的を達成する事態には至っていない。そこで今回の記事では、実際に発生した事象を分析しつつ、本戦争においてロシアがサイバー戦でも戦況が芳しくない原因、そしてこの戦争がもたらした意外な影響と学びについて考えたい。
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中村 玲於奈(ナカムラ レオナ)
AIG損害保険株式会社・サイバーリスクアドバイザー。外資系ITベンダー/セキュリティベンダー、監査法人系コンサルティングファームを経て現職。これまで大規模システム開発や様々なサイバーセキュリティコンサルティング業務に従事し、現在は、サイバー保険にかかるサイバーリスクのアドバイザリー業務を担当。サイバ...
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