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情報シス担当者のためのプロジェクトマネージャ入門

プロジェクトマネジメントスキルを客観的に証明するためには?~PMP合格必勝法

第7回

プロジェクトマネージャのスキルを証明する資格として、デファクトスタンダードになっているのがPMPです。しかし、受験者が急増しているためか、年々、難化の傾向にあります。第7回は、PMP合格への近道を紹介します。

PMPとは

 PMP(Project Management Professional)とは、米国のNPO団体であるPMI(Project Management Institute)が認定するプロジェクトマネジメントの資格です。ワールドワイドで試験がおこなわれています。

 PMIはプロジェクトマネジメントの方法論を、PMBOK(Project Management Body of Knowledge)として体系化しています。試験では、このPMBOKの内容を基本とし、さまざまな問題解決が事例の形で出題されます。

 PMPの取得によって、プロジェクトマネジメントの体系的知識を有することを客観的に証明できます。また、PMのコミュニティでの活動を通して、人的なネットワークを広げることも可能です。

PMP試験の概要

1.受験資格

 PMPは誰でもが受験できるわけではありません。試験申込時からさかのぼって8年以内に一定時間以上の実務経験(大卒の場合、4500時間以上)が必要で、PMIが認定する教育講座での研修を、35時間以上受けておく必要があります。試験の申込時には、これらを証明する書類の提出が求められます。

2.試験要領

 試験方式はCBT(Computer Based Testing)で、コンピュータを使って4者択一で答えていきます。試験時間はなんと4時間。もちろん早く終われば退出することも可能ですが、私の経験では、少なくとも3時間半ぐらいはかかるでしょう。全部で200問出題されます。

PMBOKの試験要項
  1. 試験時間:4時間
  2. 解答方法:4者択一
  3. 試験問題数:200問(うち、25問は試験評価のためのダミー問題)
  4. 取得基準:106問以上の正解  60.57%
  5. 試験会場:東京、横浜、大阪、

 最近の日本での合格率は、70%程度と言われていますが、合格後、3年間で60時間以上のPM関連活動をしなければならず、資格維持が難しいのが特徴です。しかし、そのことがかえってこの資格の価値を上げているとも言えます。

次のページ
PMPの出題範囲と傾向

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この記事の著者

克元 亮(カツモト リョウ)

IT業界で約20年にわたり、システム開発やITソリューションの適用支援、アーキテクチャデザインなどに携わる。現在は、プロジェクトマネジメント、マーケティングに従事。著書には、『「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ』『この1冊ですべてわかる ITコンサルティングの基本』(日本実業出版社)...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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