プロジェクトの遂行に責任を持つプロジェクトマネージャですが、誰でもが優秀なプロジェクトマネージャになれるわけではありません。第6回は、プログラムマネージャに必要な資質を行動特性の面から解説します。
行動特性とは何か
行動特性とは、その人の価値観や動機に根づく再現性のある能力です。心理学者のマクレランドは、人が何かをするときには意識にのぼってこない価値観や動機が影響しているという「コンピテンシー理論」を説きました。これを「氷山モデル」と言います。
氷山モデルによれば、目に見える部分に知識や経験・スキル、目に見えない水面下に価値観や動機があり、行動特性は、ちょうど水面あたりに位置します。
行動特性は、基本的には水面下の価値観や動機にもとづいていますが、取り組み方次第で後天的に変えていくことも可能です。従って、プロジェクトマネージャとして成功するためには、必要な行動特性を知って努力することが大切なのです。

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克元 亮(カツモト リョウ)
IT業界で約20年にわたり、システム開発やITソリューションの適用支援、アーキテクチャデザインなどに携わる。現在は、プロジェクトマネジメント、マーケティングに従事。著書には、『「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ』『この1冊ですべてわかる ITコンサルティングの基本』(日本実業出版社)...
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