Rubrikは米国時間11月7日、Rubrik Security Cloud向けの生成AIコンパニオン「Rubrik Ruby」を発表した。
Rubrik Rubyは、サイバー検知、サイバーリカバリ、サイバーレジリエンスの迅速化を目指して設計されている製品。ITおよびセキュリティ運用のプロフェッショナルによるサイバーインシデントの対応強化を支援するという。同社は、機械学習主導のData Threat EngineとMicrosoftのAzure OpenAIを組み合わせて、サイバーインシデントの発見、調査、修復、報告を支援するとしている。
Rubrikの最新AIコンパニオンであるRubyは、生成AIと自動化によってRubrik Security Cloudの機能を拡張するという。Rubyは、重要な業務を迅速に再開できるように、顧客がサイバーインシデントを調査、理解して対応ができるようなガイド付きの対応プロセスを活用。専門的なサイバー知識の水準を問わず、顧客を支援するとのことだ。
RubrikはAIを導入し、以下の3つの方法で顧客にサービスを提供するとしている。
- エンタープライズ、クラウド、SaaSアプリケーションのデータにおける異常なアクティビティを検知。これにより、顧客が悪意のあるアクティビティを特定し、RubrikのData Threat Engineを介して、サイバー攻撃やインシデントの範囲を判断できる
- サポートチームを通じ、顧客満足度を向上させる。Rubrikの社内開発のSentry AIプラットフォームを介して、ターゲットを絞った事前の警告を発することができる
- ガイド付きの対応プロセスを通じ、セキュリティの専門知識を提供。これにより、Rubyを介して困難なワークフローを処理し、サイバーインシデントからの安全なリカバリを可能にする
RubyはEnterprise Edition利用者のオプトインを対象に、今後数ヵ月以内に提供開始する予定だという。また、顧客が効果的にサイバー攻撃からのリカバリを継続できるよう、今後長期的に機能を拡大していくとのことだ。
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