Snowflakeは11月9日、データクラウドでのAIアプリの発見、分析、構築を簡素化するSnowflakeの新しいフルマネージドサービス「Snowflake Cortex」を発表した。
Snowflake Cortexは、Meta AIのLlama 2などの大規模言語モデル(LLM)、タスク固有のモデル、高度なベクトル検索機能を含め、サーバーレス関数へのアクセスを可能にするという。これらの関数を使用することでアナリティクスを加速させ、コンテキスト化されたLLMを活用したアプリを数分で構築できるとしている。
Snowflakeは同サービスを通じて、AIに関する専門知識やGPUベースのインフラ管理を必要とせずLLMやAIを駆使できるよう、全ユーザーに必要なビルディングブロックを提供。このビルディングブロックには、SQL/Pythonコードの関数呼び出しで利用できるサーバーレス関数のセットが含まれるという。すべてのユーザーがSnowflake Cortexのコスト最適化されたインフラでこれらの関数を実行、データの分析やAIアプリの構築を行えるとのことだ。
また同社は、Snowflake Cortexを基盤サービスとして構築されたLLMを活用した新たなエクスペリエンスも発表した。詳細は以下の通り。
- Snowflake Copilot:SnowflakeのLLMを活用した新たなアシスタント。Snowflakeの日々のコーディングタスクに、自然言語を処理する生成AIを導入。ユーザーはデータについて、プレーンテキストでの質問、関連データセットに対するSQLクエリの記述、クエリの改良、インサイトのフィルタリングなどが可能になる
- ユニバーサル検索:LLMを活用した新たな検索機能を実現
- Document AI:Snowflakeの最初のLLMエクスペリエンスとして提供される。同機能を使用する企業は、LLMを使用して請求額や契約条件といったコンテンツを文書から抽出し、ビジュアルインターフェイスや自然言語を使用して結果をファインチューニングできる
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