日本アイ・ビー・エムは、「watsonx.governance」を12月1日より提供開始したと発表した。
watsonx.governanceは、企業がリスクを管理し、AIに関する将来の規制への遵守を見込むために必要なツールキットを提供。IBM watsonxを構成する3つのソフトウェア製品の一つであり、「watsonx Code Assistant」などのAIアシスタント製品とともに、企業がAIの影響を拡大・加速できるように設計されている。watsonx.governanceを使用することで、LLMの選択先を問わずにモデルを管理、監視、統制することが可能になるという。
IBMソフトウェア プロダクト・マネジメント&グロース担当シニア・バイス・プレジデントのカリーム・ユセフ(Kareem Yusuf)博士は、次のように述べている。
「企業の取締役会や最高経営責任者(CEO)は、今日のより強力なAIモデルから成果を得ようとしていますが、透明性の欠如やモデルを統制できないことによるリスクが、企業の足かせになっています。watsonx.governanceは、LLMモデルと機械学習(ML)モデルの両方の導入や展開に苦慮している企業向けのワンストップ・ショップであり、AIガバナンス・プロセスの自動化、モデルの監視、是正措置の実施に必要なツールを、可視性が高い形で提供します。AIに関する新たな規制が世界中で定着するにつれ、規制を強制力の高いポリシーに変換する能力が、企業にとってより不可欠になります」
【関連記事】
・IBM、AIを活用したマネージド型脅威検知・対応サービスを発表 誤検知アラートを自動的にクローズ
・Apptio日本法人代表取締役社長に日本IBMの塩塚英己氏が就任、IT投資を最適化へ
・IBM、生成AIを活用したwatsonxのコード生成機能を発表 アプリのモダナイゼーション支援へ