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AIが企業の「調達と購買」を最適化する:Coupaの「Community.ai」とは?

 DX、サステナビリティとESGなど、企業経営のアジェンダの多様化に伴い、企業の調達購買担当者の業務の進め方も大きく変わろうとしている。負担軽減の本命はAIだろう。AIを活用した企業の購買支出の分析の最前線はどうなっているか。Coupaの日本法人に現状と戦略を聞いた。

CoupaのCommunity.aiと購買プロセスの革新

Coupa株式会社 代表取締役社 小関貴志氏<br>Coupa株式会社 シニアマーケティングマネージャー 湯原良樹氏
(左より)Coupa株式会社 代表取締役社長 小関貴志氏/ 同 シニアマーケティングマネージャー 湯原良樹氏

 CoupaがAIについて語るとき、重視するのが「コミュニティ」という言葉だ。Coupaでは、自社のAIを「Community.ai」と呼び、支出データと購買プロセスのデータをAIエンジンと組み合わせることで生み出される価値を、利用企業とその取引先の両方に提供することに力を入れてきた。CoupaのCommunity.ai提供のコンセプトは、「ビジネス支出のガイド役を担う」というもので、同社では以下の3つに重きを置いて機能開発を進めている。

  • 5兆ドルを超える顧客共創型の支出データ
  • 業界最高レベルのプライバシー、セキュリティによりデータを保護
  • 強力かつ精度の高いAIモデル

 意外にも、「すべてのクラウド事業者/SaaS企業が、顧客データのAI目的での使用許可を持っているわけではない」と小関氏は指摘する。製品の歴史が古く、オンプレミス版からクラウド版へと展開してきた場合、今のようなデータ活用を想定した利用規約になっていないこともある。また、早く使いたいという気持ちが勝ち、利用規約を読み込むことなく利用を開始し、後になってから制限に気づくこともある。Coupaの場合はそれがない。「顧客の許諾を得て、購買データを利用できる製品であることは、Coupaの強み」と小関氏は語った。

 CoupaにおけるAIの歴史を振り返ると、2009年の「All Customer Benchmarking」機能が最初だ。これは「あなたの会社では、このプロセスにこれだけの時間がかかっていて、ここにボトルネックができているけれども、他社ではこうですよ」を示すもので、次に出た「Coupa Advantage for Pre- Negotiated Contracts」は、Coupaの購買力を活かし、Coupa価格でモノの調達できるようにする機能になる。その後も、業界別のベンチマークが可能になるなど、機能強化を進め、現在に至っている。

図1:年々増えているCoupaのAI機能 出典:Coupa
図1:年々増えているCoupaのAI機能 出典:Coupa [画像クリックで拡大]

 その機能強化の歩みは、AIテクノロジーの進化と連動してもいる。比較的初期に出た「Process Insights」や「Pricing Insights」は、プロセスや価格を基に他社とのベンチマーク結果を示すもので、コスト最適化のための機能になる。その後、機械学習の登場でより多くのデータを扱えるようになり、これらの機能は「ここを改善すると、利益へのインパクトが大きくなりますよ」と、改善機会の提案をするまでになった。さらに、深層学習のテクノロジーを適用し、不正リスクの検知やキャッシュの最適化のように、ユーザーが目的意識を持って行う分析も可能になっている。

図2:最新テクノロジーを実装してきたCoupaの「Community.ai」 出典:Coupa 
図2:最新テクノロジーを実装してきたCoupaの「Community.ai」 出典:Coupa  [画像クリックで拡大]

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AI機能の進化と企業の購買戦略への影響

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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