オラクルは、グローバルなサプライチェーン業務の効率化を支援する「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing(SCM)」の新しいサプライチェーン実行機能「Oracle Smart Operations」を発表した。
AIなどのテクノロジーを搭載した「Oracle Fusion Cloud Manufacturing」および「Oracle Fusion Cloud Maintenance」の新機能は、生産性と品質の向上、計画外ダウンタイムの削減、業務全体の可視性を高め、ユーザーの工場におけるパフォーマンス向上を支援するとしている。
Smart Operations for Manufacturing
Oracle Cloud Manufacturingの新機能により、設備、従業員、およびサプライチェーン・プロセスを接続し、これらから得られるデータを組み合わせて、リアルタイムの推奨事項を提供。自律的に生産を調整し、優れた製造上の意思決定を下せるようになるという。新機能には以下が含まれる。
- オペレーター・ワークベンチ:作業の開始や停止、時間の追跡、必要な資材と生産工具の管理、生産の例外レポートなど、日々の業務を実行する際に、情報やインサイトにアクセスするための単一のユーザー・インターフェイスを提供。シンプルでユーザー・フレンドリーな環境と自動化されたデータ・キャプチャにより、機械オペレーターは日々の業務を明確に把握でき、組立作業者は自律的に作業指示を実行し、生産量を迅速に追跡・記録できるという
- デジタル作業指示書:手動および自動による複雑なアセンブリ作業を簡素化し、品質と一貫性を向上させるための手順を実施できるように支援。シンプルで直感的な作業指示書により、機械オペレーターや組立作業者は、コンプライアンスに準拠しながら、生産性、品質、安全性を向上させられるという
Smart Operations for Maintenance
Oracle Cloud Maintenanceの新機能により、メンテナンス・データをリアルタイムの資産情報、従業員、およびサプライチェーン・データと組み合わせて、継続的な監視と予知保全を実現できるとしている。新機能には以下が含まれる。
- メンテナンス技術者用ワークベンチ:メンテナンス技術者が、割り当てやスキルに基づいて、関連する作業にすばやく簡単にアクセスできるようにするという。また、サービス履歴に関するインサイトを提供し、他の従業員とのシームレスなコラボレーションをサポート。すべての技術者の作業を単一のモバイル・ユーザー・インターフェースで実行できるため、メンテナンス関連の意思決定を迅速に行い、生産性の向上、ダウンタイムの削減、初回解決率の向上、バックアップ在庫の最適化、および設備の信頼性の向上を実現できるとしている