コロナ禍を乗り越え、働き方を一気にアップデート
2019年、辻氏が入社した当初のSUBARUは、紙やハンコが主流で、給与明細も紙だった。辻氏は、「自動車メーカーの仕事は、良いクルマを作ってお客様に届けること。一方、システムは最初から運用効率までを考えて作る。こうしたフォーカスの違いから、当初は嚙み合わないことも多かったように思う」と振り返る。
状況が一変したのは、2020年。コロナ禍でサプライチェーン全体が混乱する中、辻氏らIT戦略本部は、ほぼゼロから社員1万人のテレワーク環境を整備。さらに人事パッケージや会計システムを導入し、工場系システムも刷新するなど、様々な領域にメスを入れた。新たな課題にぶつかるたびに、「IT戦略本部が頑張ってくれたおかげでイケてる会社に近づいた」という社員の言葉が原動力となったという。
2024年4月には、2年がかりでワンチーム化を進めてきた情報子会社・スバルITクリエーションズとの統合が完了。キックオフでは、大崎篤社長や歴代CIOからメッセージ動画が届き、最後に辻氏が「IT中期計画2024」を発表し、新たな一歩を踏み出した。
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今回のEnterpriseZine PRESS 電子版の特集テーマは「『ニューリーダー』に訊く──2024年春、CxOに就任した2人が目指す姿とは」。本記事の他にも「森正弥氏が新天地で描く『人間中心のAI』──ハルシネーションもクリエイティブにする新しい創造の形」も含まれます。
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