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EnterpriseZine PRESS 電子版 ~2024 Summer~

森正弥氏が新天地で描く『人間中心のAI』──ハルシネーションもクリエイティブにする新しい創造の形

CAIOが果たす役割とは? 適任者がいない企業が採るべき代替案を紹介

 2024年4月、博報堂DYホールディングスのChief AI Officer(CAIO)に就任した森正弥氏。同時に新設されたグループのAI先端技術研究所「Human-Centered AI Institute」のトップも担う。アクセンチュア、楽天、デロイト トーマツ コンサルティングでグローバルを舞台に先端技術の研究開発をけん引してきた森氏が、次の“実験場”に博報堂DYホールディングスを選んだのは、いまだ答えの出ない「ある問い」に挑むためだと話す。

AIを使って人間の創造性を引き出す“今までにない挑戦”

 「AIが人間の創作活動に入ってくるとは、一体どういうことなのか」──森氏がこの問いを深く考えるようになったのは、2018年頃のことだという。当時、楽天でAI・ビッグデータの研究開発をリードしていた森氏は、AIがクリエイティブの領域に進出するのを予見し、「Creative AI」として提唱していた。

 2022年、Stable DiffusionやMidjourneyをはじめとする生成AIの登場で、森氏の予想は想像を上回る形で現実のものとなった。AIは人間の創造性にどのような影響を及ぼすのか──森氏はこの問いに、今こそ納得のいく答えを出したいと思ったという。

 博報堂DYホールディングスを選んだのは、以前から交流のあった同社CTO安藤元博氏との議論がきっかけだった。「創造性とは、互いに影響し合うことで引き出される。AIの機能を得て初めて発揮される人間の創造性があるはずだ」。長くこの領域で活躍する安藤氏の言葉には、説得力があった。

 森氏が具体的なモデルや学術的な裏付けを提示すると、二人の議論はさらに白熱。AIと人間の知恵が混じり合うようなプラットフォームを築くことができれば、その上で繰り広げられる人間同士のコラボレーションは、これまでとはまったく違ったものになるだろう。広告の創作プロセスも大きく変わるはずだ。これまで情報を受け取る一方だった生活者が、制作に参加することもあり得る。これまでにないビジネスモデルをも生み出せるかもしれない。

 「私たちが目指すのは『人間中心のAI』。これは、AIを作業の補助役として使うのではなく、AIの力を借りて人間の創造性を引き出し、新たなコラボレーションや魅力的なクリエイティブを生み出すことを意味します。今までにない挑戦であり、精鋭のクリエイターと膨大なノウハウを有する博報堂DYホールディングスだからこそ、できることだと思っています」(森氏)

画像を説明するテキストなくても可

博報堂DYホールディングス 執行役員 Chief AI Officer、Human-Centered AI Institute代表

森正弥氏

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本記事は2024年6月にEnterpriseZine編集部が発行したeBook『EnterpriseZine PRESS 電子版 ~2024 Summer~』(PDF)に収録されています。EnterpriseZine会員登録の上、ダウンロードすることで、記事全文を読むことができます。

今回のEnterpriseZine PRESS 電子版の特集テーマは「『ニューリーダー』に訊く──2024年春、CxOに就任した2人が目指す姿とは」。本記事の他にも「SUBARUのIT部門は450人規模の「ワンチーム」に 新CIO辻裕里氏が種まいた変革が花開き出す」も含まれます。

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この記事の著者

酒井 真弓(サカイ マユミ)

ノンフィクションライター。アイティメディア(株)で情報システム部を経て、エンタープライズIT領域において年間60ほどのイベントを企画。2018年、フリーに転向。現在は記者、広報、イベント企画、マネージャーとして、行政から民間まで幅広く記事執筆、企画運営に奔走している。日本初となるGoogle C...

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