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タニウム CTOが来日 エンドポイント管理の自動化製品「Automate」を準備中

(左から)Tanium Inc. プロダクトマーケティング担当グローバル・バイスプレジデント
Vivek Bhandari ビベック・バンダリ氏<br>
Tanium Inc. Chief Technology Officer マット・クイン氏
(左から)Tanium Inc. プロダクトマーケティング担当グローバル・バイスプレジデント  ビベック・バンダリ氏
Tanium Inc. Chief Technology Officer マット・クイン氏

 コンバージド・エンドポイント管理(XEM)プロバイダであるタニウムは、2024年6月12日、本社CTOマット・クイン氏が初めて来日し、報道関係者向けに製品戦略やロードマップについての説明会を開催した。

出典:タニウム合同会社 [画像クリックで拡大]

 プロダクトマーケティング担当グローバル・バイスプレジデントのビベック・バンダリ氏は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展やマルチクラウド環境の普及に伴い、IT環境が複雑化し、エンドポイント数が爆発的に増加する一方で、サイバー脅威も拡大しているという課題認識を示した。

 「タニウムは業界で唯一のリアルタイムでクラウドベースのコンバージド・エンドポイント管理のプラットフォームです」と、バンダリ氏は特徴を説明。XEMは可視性(Visibility Core)を担う「XEM Visibility Core」の上に、エンドポイント管理、リスク&コンプライアンス、インシデントレスポンス、従業員デジタルエクスペリエンスという4つのソリューションを備えている。

可視性とリアルタイム性を両立するXEM

 XEMの中核をなすのが「XEM Visibility Core」だ。これにより、マルチクラウド、ハイブリッド環境下で多種多様なワークロードとデバイスをリアルタイムに可視化する。

 「シングルソース・オブ・トゥルースを実現することで、IT部門とセキュリティ部門の間にある摩擦」の解消にも寄与します」と述べ、「XEMによって問題をしっかりと把握し事前に対応することが」とサイバーハイジーンの課題解決へのアプローチだと語った。同社は、ServiceNowやMicrosoft社などとも連携し、大手企業のサイバーハイジーン強化に貢献しているという。

自律型エンドポイントマネジメントの展望

 今回初の来日となったマット・クイン氏は最高技術責任者(CTO)として、製品、プラットフォーム、コアエンジニアリングを含む、タニウム製品ポートフォリオとエンジニアリングの全般を統括している。

 同氏はコアプラットフォームの将来展開について、「多様化」「統合」「自律型管理」の3つの領域に焦点を当てると説明した。多様化が進むエンドポイントに対応するため、モバイル、IoT、OT、レガシーシステムなど、あらゆるタイプのデバイスを管理対象に取り込み、可視性を拡大する。また、顧客企業の既存ツールやプロセスとの統合を推し進め、膨大なデータのリアルタイムな活用を実現するという。

AIを活用した「自律型」の運用自動化

 注目すべきは「自律型エンドポイントマネジメント」だ。AIを活用し、各エンドポイントから収集した情報をもとに問題を検知し、解決策を提案・自動実行する機能を開発中という。

 「インテリジェンスの力を持ってより知的にエンドポイントをどう管理していくかがポイントです」と、クイン氏は強調する。Taniumのリニアチェーンアーキテクチャと「Microsoft Copilot for Security」をリアルタイムに連携させることにより、CSIOやSOCアナリストに状況の正しい理解と迅速な意思決定を促す効果も期待できるという。

出典:タニウム合同会社 [画像クリックで拡大]

 また、「Tanium Automate」により、顧客自身がカスタムのプレイブックを簡単に作成し、自動化を実現可能だ。同機能では、リアルタイムのデータを参照しつつ、標準/カスタムのプレイブックを自律的に実行。セキュリティ対応からIT運用まで、幅広いユースケースをカバーできる。この「Tanium Automate」は現在、一部の限定企業を対象にしたプライベートプレビューの段階で、一般への公開は近いうちに行われるということだ。

出典:タニウム合同会社 [画像クリックで拡大]

 ITの長年にわたる複雑化により、企業の意思決定は難しくなっているとクイン氏は指摘する。自律型エンドポイントマネジメントは、リアルタイムのデータ、インテリジェンスに基づく提案、そして自動化されたアクションにより、この課題の解決を目指す。

 こうした自律化の機能によって「⾃信を持って、適切なタイミングで適切なアクションを⾏えるようにする」とクイン氏は語る。

 「リアルタイムのデータを活用し、顧客の環境に適したスマートなアクションを自動で実行することで、顧客がより良い意思決定を迅速に行えるようサポートしたい」と、クイン氏はプラットフォームの将来像を展望した。

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この記事の著者

京部康男 (編集部)(キョウベヤスオ)

ライター兼エディター。翔泳社EnterpriseZineには業務委託として関わる。翔泳社在籍時には各種イベントの立ち上げやメディア、書籍、イベントに関わってきた。現在は、EnterpriseZineをメインにした取材編集活動、フリーランスとして企業のWeb記事作成、企業出版の支援などもおこなっている。 ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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