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「生成AIを活用できている」と回答は大企業の1割に留まる──テックタッチ調査

 テックタッチは、生成AIを活用している大企業の会社員を対象に、「大企業における生成AI活用の実態調査」を実施した。

調査概要
  • 調査概要:大企業における生成AI活用の実態調査
  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
  • 調査期間:2024年3月6日〜7日
  • 有効回答:生成AIを活用している大企業(従業員数1,000名以上)の会社員416名

大企業の会社員、生成AIは「週に数回使用している」が最多

 業務上、ChatGPTなどの生成AIをどのくらいの頻度で使用しているかと質問したところ、「週に数回使用している」(33.4%)が最多となった。一方、生成AIの普及が進む中、「月に数回使用している」(18.5%)、「ほとんど使用していない」(26.2%)をあせると4割以上になることから、未だ日常的にビジネス活用できる状況にはないことがうかがえる。

生成AIの使用用途、「コンテンツ作成の効率化」が多数

 前問で「ほとんど使用していない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、どのような用途で生成AIを使用しているかを質問したところ、「文章編集・添削」(58.6%)、「プレゼンテーション資料作成」(42.8%)、「議事録の自動化」(41.4%)という回答になった。

生成AIを使わない理由、「業務で必要なケースがない」が半数以上

 「ほとんど使用していない」と回答した人に、生成AIを使っていない理由を聞いたところ、「業務で必要なケースがない」(58.7%)、「利用用途がわからない」(28.4%)、「セキュリティ上の懸念がある」(11.9%)という回答となった。

勤務先の生成AIの活用状況、「大半が活用できていない」が最多

 勤務先全体の生成AIの活用状況について質問したところ、「大半が活用できている」(9.4%)と「ほぼすべての人が活用できている」(3.4%)を合わせて1割程度と、活用できている層はわずかであった。

約8割が、自社における生成AIの活用について「課題を感じる」

 自社における生成AIの活用について課題を感じるかと質問したところ、「非常に感じる」(29.9%)、「やや感じる」(48.8%)という回答となり、約8割が活用において何らかの課題を感じている結果となった。

生成AIの活用における課題、1位は「どのように活用するのかが一覧でわからない」

 前問で「非常に感じる」「やや感じる」と回答した人に、生成AIの活用における課題を質問したところ、「どのように活用するのかが一覧でわからない」(49.8%)、「AIの生成結果が意図通りでない」(41.6%)、「インターフェースが直感的でなく、使い勝手が悪い」(39.1%)という回答となった。

 なお、その他にも課題があるかを聞いたところ、自由記述のコメントでは次の回答が寄せられた。

  • 42歳:著作権の問題。社内データを学習されている可能性が捨てきれない
  • 56歳:回答の精度や、入力した内容に関する秘密保持が保たれるのかなどが不安
  • 47歳:機能を把握していない
  • 45歳:検証の手間や時間がかかる
  • 53歳:生成物が侵害していないか気になる
  • 55歳:生成AIへのプロンプトのやり方が結構難しい
  • 39歳:倫理教育や規制、法務整備が追いついていない

生成AIの活用促進には、「業務での活用例を提示する」が最多

 生成AIの活用をさらに促進するために、どのようなことが必要だと思うか質問したところ、「業務での具体的な活用例を明確に提示する」(45.9%)、「プロンプト(AIへの指示)作りが簡単になる/手間が減る」(44.5%)、「既存システムとの連携」(41.1%)という結果となった。

 その他にも、生成AIの活用促進に必要なことはあるか聞いたところ、自由記述では次の回答があった。

  • 51歳:ガイドラインの作成と教育
  • 56歳:セキュリティ強化をすることが重要
  • 61歳:AIを利用した成果物や生成過程の情報共有
  • 54歳:生成AI利用、活用方法のマニュアル作成
  • 40歳:回答が正確でないことがある
  • 43歳:ルールが明確でない
  • 31歳:1人ひとりのデジタルの勉強が足りていない
  • 33歳:社内での理解を統一する必要がある

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