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トゥモロー・ネット、CAT.AIをプラットフォーム展開へ 生成AI用いた新機能などを今秋にも提供予定

 2024年7月9日、トゥモロー・ネットは「CAT.AI」への新機能追加を発表した。

(左から)トゥモロー・ネット 取締役副社長 COO クラウドソリューション本部長 松浦淳氏、同社 取締役 CPO AIプラットフォーム本部長 澁谷毅氏
(左から)トゥモロー・ネット 取締役副社長 COO クラウドソリューション本部長 松浦淳氏
同社 取締役 CPO AIプラットフォーム本部長 澁谷毅氏

 CAT.AIは、同社が提供しているAIコミュニケーションプラットフォーム。Supermicro、NVIDIAとのパートナー関係を生かしたITインフラ事業の拡充を続ける中、2年前より注力している新事業だ。同社 取締役副社長 COO クラウドソリューション本部長 松浦淳氏は「2025年で20周年を迎えるにあたり、『トータルAIソリューションカンパニー』として他に類を見ない企業になる」と述べる。人に寄り添った形でAIを融合させていくことが重要であり、AIインフラを構築してきた同社だからこその製品・ソリューションを提供していくという。

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 今回、新たに生成AIと連携したボットサービス「CAT.AI GEN-Bot」をCAT.AIのラインナップに追加。これにより、従来のCAT.AI機能を「CAT.AI CX-Bot」として、CAT.AI GEN-Botを加えた形でプラットフォームとして機能拡充を進めていくとのことだ。「独自のCX理論と高度なAI技術によってCAT.AIはデザインされている。人間の仕事を奪うのではなく、より良いコミュニケーションを築きたいと考えている」と同社 取締役 CPO AIプラットフォーム本部長 澁谷毅氏。同社のCXデザイナーがシナリオを作成していたり、複雑な機能をノーコードで構築できたりと、競合他社との差別化を図っていると強調する。

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 特にGEN-Botでは、データベース検索におけるオープンデータの利用を制御することでハルシネーションを抑制していたり、特定のLLMに依存しなかったりと、要件が複雑なBtoCビジネスでの利用にも耐えうるだけの品質にこだわっているという。「チャットボットやFAQの代わりに利用できることはもちろん、社内規定や福利厚生の問い合わせなどにも活用できる」と澁谷氏。既にGEN-Botへの引き合いを数社からもらっているとした。なお、発表時点ではGEN-Botのライセンス体系や価格は未定としている。

 2024年9月には新機能として、単体利用も可能な有人チャット機能「CAT.AI SPeech」、4種の専用音声認識を搭載して誤認識を抑制する「CAT.AI OPerator」を提供予定。2027年の売り上げ目標85億円に到達するためにも、CAT.AIの機能拡張を続けていくとのことだ。

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この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

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